バージョン1.0.2リリースノート
バージョン1.0.2では、おすすめ機能(共通と個別の両方)、アプリのカスタマイズオプション、イベント追跡の拡張、カスタム分析、Adobe Passに関する機能強化などが提供されます。このバージョンは2017年4月6日にリリースされました。
新機能
おすすめ機能の統合
最近、Fire TVはおすすめ機能のサポートを発表しました。おすすめ機能を使用すると、Fire TVのホーム画面にある [ダウンロード済みアプリからのおすすめ] の行におすすめのビデオを送信できます。 Fire App Builderには、フィード内のrecommendations要素を一致させることでおすすめを送信するロジックが組み込まれています。アプリの起動時に共通のおすすめのリストを送信したり、ユーザーが特定のビデオを再生したときに個別のおすすめを送信したりできます。詳細については、Fire App Builderのおすすめ機能の概要を参照してください。
アプリの外観のカスタマイズ
Fire TVの外観は、アプリのcustom.xmlファイルに値を設定することでカスタマイズできます。このリリースでは、カスタマイズに使用する要素が改善および簡略化されています。ほとんどのグラデーションと背景には、画像の代わりにCSSが使用されます。要素はそれぞれプライマリ、セカンダリ、ターシャリのスタイルにグループ化され、テーマに合わせて要素のグループを同時に変更します。メディアの再生、スプラッシュ画面、検索ボタン、ホームページを調整する追加の要素も改善されています。詳細については、外観をカスタマイズするを参照してください。
分析で追跡できるイベントの追加
分析で追跡されるイベントの数が拡張されました。Flurry Analyticsでは、logEvent、endTimedEvent、広告APIなどの要素を新しく追跡できるようになりました。Googleアナリティクスでは、setAction、setCustomDimension、setCustomMetricなどの要素を新しく追跡できるようになりました。Omnitureでは、trackAction、open、play、stop、closeなどが追跡されるようになりました。これらの追加要素により、アプリの使用状況に関するより詳細なデータを得ることができます。
カスタム分析タグ
分析に表示されるタグの名前をカスタマイズできます。Fire App Builderに事前に設定された分析名を使用する代わりに、よりわかりやすく意味のある名前を使用できます。Crashlyticsコンポーネント、Flurry Analyticsコンポーネント、Omniture Analyticsコンポーネントの「タグ名のカスタマイズ」のセクションを参照してください。Googleの分析タグをカスタマイズする場合は、Googleアナリティクスコンポーネントを参照してください。
UIで使用されていない追加のフィード属性の追跡
分析を通じてフィード属性を追跡する場合、目的の属性が既存のFire App Builderタグで使用されていなくても、その属性を分析に含めることができます。使用されていない追加のフィード属性の追跡を参照してください。
サンプルXMLフィードの追加
MRSS標準に準拠したフィードを作成できるように、サンプルXMLフィードが追加されました。MRSS標準に基づくiTunesやその他のサービスのXMLフィードを既に使用している場合は、サンプルアプリに示されたパターンに従ってアプリを簡単にセットアップできます。Fire App BuilderでのMRSSフィード(iTunesなど)の構成を参照してください。
PassThroughLoginコンポーネントの追加
Fire App Builderでは、少なくとも1つの認証コンポーネントを使用する必要があります。これまでは、認証コンポーネントをまったく使用しない場合でも、未構成のFacebook認証コンポーネントを追加する方法が取られていました。現在はPassThroughLoginというダミーコンポーネントが追加されています。アプリで認証を求めない場合は、Facebook認証コンポーネントの代わりにPassThroughLoginコンポーネントを使用して、認証コンポーネントの要件を満たすことができます。
Adobe Passでログインしているプロバイダーのホーム画面での表示
ユーザーがAdobe Passを使用してプロバイダーにログインしている場合、プロバイダーのロゴをアプリの画面に表示できます。そのためには、MVPD(多チャンネルビデオ番組配信業者)とそのロゴを定義するMVPD URLを指定します。「Adobe Pass認証コンポーネント」のトピックのコンテンツプロバイダーのロゴをユーザーに表示する方法を参照してください。
セッションに応じた「ログイン」/「ログアウト」のボタン切り替え
ログアウトボタンがユーザーのセッションを認識するようになりました。ユーザーがログインしていない場合は、ボタンに「ログイン」と表示されます。 ユーザーがログインしている場合は、ボタンに「ログアウト」と表示されます。
おすすめコンテンツから関連コンテンツへの名称変更
ユーザーがメディアを視聴すると、各ビデオの下に、関連するビデオコンテンツ(フィード内のタグを使用して関連ビデオのグループを表示する領域)が表示されます。このセクションは、以前は「おすすめコンテンツ」と呼ばれていましたが、 おすすめ機能で紹介されるビデオタイトルとの混同を避けるため、「関連コンテンツ」という名前に変更されました(おすすめのビデオと関連コンテンツのビデオに関係はありません)。
複数のビデオに対するライブコンテンツの一時停止機能の有効化
ライブコンテンツのビデオを視聴しているユーザーがビデオを一時停止すると、[再開] ボタンが表示されます。 これまでは、一番最後に視聴したライブコンテンツのビデオにのみ [再開] ボタンが表示されていました。現在は、ユーザーが一時停止したライブコンテンツのビデオがいくつあっても、それぞれに [再開] ボタンが表示されます。
クラッシュ時の「サービスを使用できません」画面の表示
アプリがフィードの読み込みと解析に失敗した場合(空のデータオブジェクトがパーサーに送信された場合)、フィードリンクがデータを返さなかったことでただクラッシュするのではなく、「サービスを使用できません。後でもう一度お試しください」という画面がアプリに表示されます。
バグの修正
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古い検索アイコンを代替のホーム画面から削除。
FullContentBrowseActivity
(よりコンパクトなレイアウトのホーム画面)で、検索ウィジェットの背後に間違った検索アイコンが表示されていました。この古いアイコンは削除されました。 -
コンテンツモデルのビデオIDを文字列として処理。コンテンツモデルで、ビデオID要素が整数ではなく文字列として扱われるようになりました(アプリをアップグレードするとき、このアップデートを反映するために、既存のアプリをアンインストールしてデータをクリーンアップすることが必要になる場合があります)。
安定性とパフォーマンスを改善するその他のバグ修正も行われました(バージョン1.0.1は内部リリースだったため、リリースノートは外部に公開されていません)。