Alexa統合を試す
Fire App Builderには、デフォルトでAlexaとの統合が組み込まれています。音声コマンドを使用してメディアの再生を制御し、再生・一時停止・停止・早戻し・早送りなどを行うことができます。
使用可能なAlexaコマンド
Alexaコマンドを使用するには、次の2つの方法があります。
- Fire TVデバイスにマイクボタンがある場合は、マイクボタンを押しながらコマンドを発話します。
- Fire TVにEchoまたはEcho Dotをリンクしている場合は、マイクボタンを押さなくても、「アレクサ」というトリガーワードを言ってからコマンドを発話することができます。
(リモコンのマイクボタンを押している場合は「アレクサ」と言う必要はありませんが、言っても構いません。)
再生/一時停止コマンド
- 「アレクサ、再生して」
- 「アレクサ、再開して」
- 「アレクサ、一時停止して」
- 「アレクサ、止めて」
早戻し/早送りコマンド
- 「アレクサ、5分早戻しして」
- 「アレクサ、30秒早送りして」
- 「アレクサ、早送りして」(デフォルトは10秒)
- 「アレクサ、早戻しして」(デフォルトは10秒)
- 「アレクサ、30秒早戻しして/アレクサ、30秒早送りして」
- 「アレクサ、30秒巻き戻して/アレクサ、30秒早送りして」
- 「アレクサ、30秒戻って/アレクサ、30秒進んで」
- 「最初に戻って」(Echo統合ではサポートされません)
「30秒」は一例です。任意の期間や単位(秒、分、時間)を使用できます。
次/前に移動するコマンド
- 「アレクサ、次へ」
- 「前へ」(Echo統合ではサポートされません)
- 「アレクサ、次のエピソード」
Alexa統合の範囲
Fire App Builderは、内部でAndroidメディアセッションのメソッドを使用してAlexaから制御コマンドを取得します。対話型音声コマンドは、メディアの視聴時と再生時に使用できます(Fire App BuilderのAlexa統合では、Video Skills Kitは使用されません)。
Alexaコマンドでは、音声検索によってアプリ内の特定のメディアタイトルを見つけることはできません。たとえば、「アレクサ、グレムリンの映画を再生して」のようにコンテンツの名称で指示することはできません。アプリのコンテンツを対象とした音声検索は、Amazonカタログにメディアを統合した場合にのみ可能になります。
Fire TVにEchoをリンクしている場合は、「{アプリ名}アプリを起動して」と言ってアプリを起動できます。ただし、この統合はFire App Builderに固有の機能ではなく、すべてのアプリで動作します。
Alexaサポートを無効にする方法
メディアセッションのサポートを無効にする(コンテンツの音声操作を使用できないようにする)には、AndroidManifest.xmlファイル(app > manifests内)を開き、次のパーミッションをコメントアウトします。
<uses-permission android:name="com.amazon.permission.media.session.voicecommandcontrol"/>
既存のアプリをアップデートする場合、マニフェストにこのパーミッションを追加しても、アプリは自動的にはアップデートされません。アプリを既にインストールしているユーザーは、アップデートをインストールするパーミッションを明示的に許可する必要があります。その後、アプリをインストールしているユーザーに通常どおりに自動アップデートが配信されます。
独自のMediaSession統合の作成
Fire App Builderのコードをモデルとして参考にしながら、独自のアプリでメディア再生を音声対応にするには、 MediaSession APIを使用した音声対応トランスポートコントロールを参照してください。
次のステップ
これでFire App Builderについて理解できたので、次はアプリの作成を開始します。最初の主なセットアップ作業として、独自のパッケージ名とappフォルダを使用してプロジェクトをカスタマイズします。