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アプリ内のコンポーネントを追加または削除する

アプリ内のコンポーネントを追加または削除する

 IV: コンポーネントを追加して機能を強化する

アプリには、必要に応じて以下のコンポーネントを1つ以上追加することができます。これらのコンポーネントについては、コンポーネントの概要で詳しく紹介しています。コンポーネントを追加する手順は、コンポーネントのページで確認できます。コンポーネントごとに個別のドキュメントが用意されていますが、コンポーネントを読み込む方法はすべて同じです。

コンポーネントクイックリファレンス

次の表は、すべてのコンポーネントのクイックリファレンスの一覧です。

インターフェイス コンポーネント 説明
認証 AdobepassAuthComponent Adobe Pass(Primetime)を使用してユーザーを認証します。
FacebookAuthComponent Facebookを使用してユーザーを認証します。
LoginWithAmazonComponent Login with Amazonを使用してユーザーを認証します。
PassThroughLoginComponent デフォルト。ダミーの認証コンポーネントです。
分析 FlurryAnalyticsComponent Flurry Analyticsを使用して分析を行います。
OmnitureAnalyticsComponent Omnitureを使用して分析を行います。
CrashlyticsComponent Crashlyticsを使用して分析を行います。
GoogleAnalyticsComponent Googleアナリティクスを使用して分析を行います。
ComScoreAnalyticsComponent comScoreを使用して分析を行います。
LoggerAnalyticsComponent デフォルト。ダミーの分析コンポーネントです。
広告コンポーネント FreeWheelAdsComponent アプリでFreeWheel広告を表示するために使用されます。
VastAdsComponent アプリでVAST広告を表示するために使用されます。
PassThroughAdsComponent デフォルト。ダミーの広告コンポーネントです。
購入コンポーネント AmazonInAppPurchasingComponent Amazonアプリ内課金を使用して、ユーザーがデイリーパス(24時間限定のアクセス)またはプレミアム(定期購入)を選択してアプリ内のメディアを視聴できるようにします。このコンポーネントはデフォルトで読み込まれますが、構成はされません。
UAMP AMZNMediaPlayerComponent デフォルト。ExoPlayerをベースとしたAmazon Media Playerを使用します。
BrightCoveMediaPlayerComponent BrightCoveメディアプレーヤーを使用します。

コンポーネントの要件: インターフェイスごとに1つのコンポーネント

分析コンポーネントを除き、読み込むことができるコンポーネントは、インターフェイスごとに1つだけです。たとえば、VAST広告コンポーネントとFreeWheel広告コンポーネントは、どちらも同じIAdsインターフェイスを使用するため、両方を同時に読み込むことはできません。

また、アプリには、すべてのインターフェイスのコンポーネントを読み込む必要があります。このため、コンポーネントを含めるという要件を満たすだけのダミーコンポーネントも用意されています。以下はダミーコンポーネントです。

  • LoggerAnalyticsComponent
  • PassThroughAdsComponent
  • PassThroughLoginComponent

これらのダミーコンポーネントは何も行いません。また、InAppPurchasingComponentはデフォルトで読み込まれますが、構成はされません(構成されない限り影響はありません)。コンポーネントインターフェイスグループの一覧については、「コンポーネントの概要」の使用可能なコンポーネントとインターフェイスを参照してください。

アプリ内のコンポーネントの追加または削除

コンポーネントの追加と削除の大まかな手順は同じです。コンポーネントを追加する場合は、コンポーネント名を追加します。コンポーネントを削除する場合は、コンポーネント名を削除します。

  1. Android Studioの [Android] ビューで、Gradle Scripts(左サイドバー)を展開し、settings.gradle (Project Settings)ファイルを開きます(このファイルは一覧の末尾付近に表示されます)。
  2. /* Implementations \*/」というコメントのある2つのセクションで、必要なコンポーネントを追加または削除します(コンポーネントは、広告、認証、分析、購入、UAMPの各インターフェイスタイプごとに1つだけ指定する必要があります)。

    /* Implementations */セクションには、コンポーネント名が4つ記述されています。

    include ':app',
            /* Frameworks */
            ':TVUIComponent',
            ':UAMP',
            /* Libraries */
            ':Calligraphy',
            ':ContentModel',
            ':ContentBrowser',
            ':DynamicParser',
            ':DataLoader',
            ':Utils',
            // Uncomment when using ComScore Analytics
            //':comscore',
            /* Interfaces */
            ':PurchaseInterface',
            ':AuthInterface',
            ':AdsInterface',
            ':AnalyticsInterface',
            ':ModuleInterface',
            /* Implementations */
            ':PassThroughAdsComponent',
            ':AMZNMediaPlayerComponent',
            ':PassThroughLoginComponent',
            ':LoggerAnalyticsComponent'
    
    ...
    
    /* Implementations */
    project(':AMZNMediaPlayerComponent').projectDir = new File(rootProject.projectDir, '../AMZNMediaPlayerComponent')
    project(':PassThroughAdsComponent').projectDir = new File(rootProject.projectDir, '../PassThroughAdsComponent')
    project(':PassThroughLoginComponent').projectDir = new File(rootProject.projectDir, '../PassThroughLoginComponent')
    project(':LoggerAnalyticsComponent').projectDir = new File(rootProject.projectDir, '../LoggerAnalyticsComponent')
    

    コンポーネント名には、以下に示すコンポーネント名を使用します。

    広告インターフェイスのコンポーネント:

    分析インターフェイスのコンポーネント:

    認証インターフェイスのコンポーネント:

    購入インターフェイスのコンポーネント:

    UAMPインターフェイスのコンポーネント:

  3. Gradle Scriptsを展開し、build.gradle (Module: app)ファイルを開きます。
  4. dependenciesオブジェクトで、アプリに含めるコンポーネントを追加または削除します。以下に例を示します。

    compile project(':TVUIComponent')
    compile project(':UAMP')
    compile project(':AMZNMediaPlayerComponent')
    compile project(':PassThroughAdsComponent')
    compile project(':PassThroughLoginComponent')
    compile project(':LoggerAnalyticsComponent')
    
  5. [Sync Now](Android StudioでGradleファイルの変更が検出されると右上隅に表示されます)をクリックして、プロジェクトをGradleと再同期します。[Sync Project with Gradle Files] ボタンGradleの同期ボタンをクリックすることもできます。

    一部のモジュールはGradleからインポートされなくなったという通知が表示されたら、[OK] をクリックします。

    プロジェクトが同期されると、[Project] ペインに新しいコンポーネントが反映されます(たとえば、VastAdsComponentを有効にした場合は、同期の完了後にAndroidのプロジェクトペインにVastAdsComponentが表示されます)。

  6. [Build] > [Rebuild Project] を実行すると、以前に使用していたコンポーネントの古いビルドアーティファクトを削除できます。

コンポーネントの値の構成

各コンポーネントにはカスタマイズ可能な文字列のリストがあり、XMLファイルに抽出されています。このため、アプリでコンポーネントをカスタマイズするには、文字列に適切な値を指定するだけです。Javaクラスを変更する必要はありません。

ただし、コンポーネントによっては追加のセットアップ手順が必要になることもあります。これは特に、サードパーティサービスの実装とセットアップを伴う場合に当てはまります。このため、コンポーネントを構成する具体的な方法については、各コンポーネントのドキュメントを参照してください。

各コンポーネントから抽出された文字列は、よく使用されるパラメーターに限定されています。文字列として抽出されていないコンポーネントの機能が必要な場合は、インターフェイスを実装するコンポーネントのクラスでカスタマイズする必要があります。

通常、各コンポーネントのXMLファイルは、コンポーネントのres > valuesフォルダに含まれています。

コンポーネントごとにカスタマイズする必要のある一般的な値は、XMLファイルに抽出されています。

次のステップ

必要なコンポーネントをすべて追加したら、次のプロセスマップの V: おすすめ機能を追加するに進みます。おすすめ機能に関する最初のトピックは、おすすめ機能の概要です。アプリへのおすすめ機能の追加は任意ですが、アプリからユーザーのホーム画面におすすめのメディアを送信できれば、アプリを使用してもらえる機会が増える可能性があります。