開発者コンソール

Fire App Builderをダウンロードしてアプリをビルドする

Fire App Builderをダウンロードしてアプリをビルドする

Fire App Builderをセットアップするには、GitHubからプロジェクトをダウンロードし、Java JDKとAndroid Studioがインストールされていることを確認してから、サンプルの「Application」ディレクトリを開きます。

手順A: Fire App Builderをダウンロードする

GitではMacとWindowsでシンボリックリンクのデフォルト設定が異なるため、手順はプラットフォームによって異なります。

Mac

MacまたはLinuxでは、以下のいずれかのオプションを使用してFire App Builderのコードをダウンロードします。

  • コードをzipファイルとしてダウンロードします。https://github.com/amzn/fire-app-builder(英語のみ)にアクセスし、[Code] > [Download ZIP] の順にクリックします。

    または

  • コマンドラインを使用してリポジトリをクローンします。ターミナルで適切なディレクトリに移動し、次のgit cloneコマンドを実行してファイルをダウンロードします。

    git clone https://github.com/amzn/fire-app-builder.git
    
Windows

Windowsでは、Fire App Builderリポジトリをクローンする前に、git構成でシンボリックリンクをtrueに設定します。そうしないと、プロジェクトのビルドで問題が発生する可能性があります。

  1. コンピューターで、管理者権限があるかどうかを確認します([スタート] > [コントロールパネル] > [ユーザーアカウント] > [ユーザーアカウントの管理])。管理者権限がなくても問題はありません。後でスクリプトを実行して問題を修正できます。
  2. 管理者権限がある場合は、コマンドラインターミナルを管理者として開き、次のコマンドを実行して、シンボリックリンクを許可するようにgitを構成します。

    git config --global core.symlinks true
    

    このコマンドを実行すると、git構成でシンボリックリンクが有効になります。Linuxのシンボリックリンクはすべて、gitのクローン中にWindowsのシンボリックリンクに変換されます。

  3. 以下のいずれかのオプションを使用してFire App Builderのコードをダウンロードします。
    • コードをzipファイルとしてダウンロードします。https://github.com/amzn/fire-app-builder(英語のみ)にアクセスし、[Code] > [Download ZIP] の順にクリックします。

      または

    • コマンドラインを使用してリポジトリをクローンします。ターミナルで適切なディレクトリに移動し、次のgit cloneコマンドを実行してファイルをダウンロードします。

      git clone https://github.com/amzn/fire-app-builder.git
      
  4. リポジトリをクローンまたはダウンロードする前にgit config --global core.symlinks trueを実行するための管理者権限がなかった場合は、管理者権限なしでWindows用のシンボリックリンクを構成する方法で説明されているスクリプトを実行します。

手順B:JDKをセットアップする

Oracleから提供されているバージョン1.8以降のJava Development Kit(JDK)が必要です。JDKは、ご使用のコンピューターでJavaアプリをコンパイルするために使用します。まず、JDKが既にインストールされているかどうかを確認します。

  1. ターミナルまたはコマンドプロンプトを開きます。
  2. java -version」と入力します。JDKがインストールされている場合、次のようなレスポンスが返されます。

    java version "1.8.0_121"
    Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.8.0_121-b13)
    Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 25.121-b13, mixed mode
    

    Windowsでは、C:\Program Files\Java\jdk1.8.0\などのディレクトリを手動で調べて、JDKがインストールされているかどうかを確認することもできます。

  3. JDKがインストールされていない場合は、ご使用のコンピューターに合った適切なバージョンのJDKインストーラーをJava SE Development Kit Downloads(英語のみ)からダウンロードして実行してください。詳細については、以下を参照してください。

手順C: Android Studioと必要なツール・SDKをインストールする

Fire App Builderを使用するには、Androidプロジェクト向けの公式IDEであるAndroid Studio(英語のみ)をインストールする必要があります。

使用するコンピューターへのAndroid Studio開発環境のセットアップについては、Android Studioの概要Android Studioのインストールを参照してください。

Fire App Builderでは、Android Studioと共に特定のSDKツールとAPIをインストールする必要があります。事前にスタンドアロンのSDK Managerからこれらのツールを選択する必要はありません。Fire App Builderプロジェクトを開くと(次のサンプルアプリを開くセクションを参照)、Android Studioで不足しているビルドツールやAPIをインストールするように求められます。

手順D: Android Studioでサンプルアプリを開く

Android StudioでFire App Builderの「Application」プロジェクトを開き、アプリをビルドします。

  1. Android Studioを起動します。
  2. ようこそ画面で、[Open an existing Android Studio project] をクリックします。

    ようこそ画面にこれらのオプションが表示されない場合、Android StudioにJDKやAndroid SDKが構成されていない可能性があります。

  3. fire-app-builderのGitHubプロジェクトをダウンロードしたディレクトリを参照します。Fire App Builderのプロジェクトフォルダで、Applicationフォルダを選択し、[OK] をクリックします。

    Gradleによってプロジェクトのビルドが開始されます。

    Gradleの最新リリースによっては、Gradleをアップデートするよう求められる場合があります。求められた場合は、[Don't remind me again for this project] をクリックします。

    Android Studioに必要なライブラリやファイルが見つからない場合は、次のようなメッセージが表示されることがあります。

    または、Gradleコンソールに次のメッセージが表示されることがあります。

    または、次のメッセージが表示されます。

    このようなメッセージが表示された場合は、リンクをクリックして、不足しているツールをインストールします。プロジェクトを開いたときにAndroid Studioでメッセージが表示されなくなるまで、指示に従って不足しているツールをインストールしてください。

    ビルドエラーが発生した場合は、プロジェクトをクリーンアップして再ビルドしてください([Build] > [Clean Project] または [Build] > [Rebuild Project])。

  4. Android Studioのフッターにある [Build] ボタンをクリックしてGradleコンソールを開き、Gradleビルドの進行状況を監視できます。これにより、ビルドが成功したか、Android Studioでほかのダウンロードが必要かどうかを知ることができます。Gradleがビルドを終了するまで待ちます。

    ビルドが完了すると、Gradleコンソールに「Gradle build finished」というメッセージが表示されます。Gradleでプロジェクトのビルドが完了すると、Android Studioの [Android] ビューに次のディレクトリが表示されます。

    Android Studioのディレクトリ

    Androidでプロジェクトを開くと、デフォルトで [Android] ビューが表示され(前のスクリーンショットの赤丸で囲まれた部分)、「Application」フォルダが「app」として参照されます。 [Android] ビューでは、プロジェクトのファイルがフラット化され、最もよく使用されるファイルがより使いやすい位置に表示されますが、コンピューターディスク上の実際のファイル構造は異なります([Project] ビューには、すべてのフォルダとファイルの実際の配置が表示されます)。

ビルドに関する問題のトラブルシューティング

プロジェクトをビルドしようとして、次のエラーが表示されることがあります。

Error: Content is not allowed in prolog

これはWindows関連のエラーです。GitHubのリポジトリをクローンしたときに、gitでシンボリックリンクの構成がtrueになっていませんでした。その結果、一部のXMLファイルに使用されているシンボリックリンクが、正しいコンテンツと共にコピーされませんでした。

この問題を修正するには、次のコマンドを実行して、シンボリックリンクを使用するようにgitを構成する必要があります。

git config --global core.symlinks true

その後、リポジトリを再クローンし、プロジェクトをもう一度ビルドします。シンボリックリンクが正常に機能していることを確認するには、Utils > src > main > res > values > strings.xml > strings.xml (en-rUS)にあるstrings.xmlファイルを調べます。通常のコンテンツが表示されれば、シンボリックリンクが機能しています。一方、短い参照しか表示されない場合は、シンボリックリンクが機能していません。

シンボリックリンクを構成する権限がない場合は、管理者権限なしでWindows用のシンボリックリンクを構成する方法を参照してください。

次のステップ

次の手順であるADBを使用してFire TVに接続するに進みます。次の手順では、Fire TVデバイスに接続し、そのデバイスでアプリを実行します。