ADBを使用してFireタブレットに接続する方法
Android Debug Bridge(ADB)を使用してFireタブレットをコンピューターに接続し、テストやデバッグを行うことができます。コンピューターとFireタブレットの接続には、マイクロUSBケーブルを使用します。
Android Debug Bridge(ADB)は、デバイスまたはエミュレーターでAndroidアプリの実行と管理を行うためのコマンドラインユーティリティです。ADBの使用方法の詳細と手順については、Android Debug Bridgeを参照してください。
Fire TVへの接続方法については、ADBを使用してFire TVに接続する方法を参照してください。
- 手順1: 開発者オプションを有効にする
- 手順2: Kindle Fireドライバーをインストールする(Windowsのみ)
- 手順3: Android Studioをインストールする
- 手順4: USBケーブルを使用してFireデバイスをコンピューターに接続する
- ADBを使用したデバイスの接続確認(オプション)
- トラブルシューティング
手順1: 開発者オプションを有効にする
-
[設定] > [デバイスオプション] の順にタップし、[開発者オプション] メニューを探します。見つからない場合は、次の手順を実行します。
a. [設定] > [デバイスオプション] > [Fireタブレットのバージョン情報] の順にタップします。b. [シリアル番号] を7回タップします。c. [デバイスオプション] に戻ります。[開発者オプション] という新しいメニューが表示されます。
- [開発者オプション] をタップします(このオプションは、2013年モデルでは「セキュリティ」となっている場合があります)。
- [開発者オプション] と [USBデバッグ] をオンに設定します。
- 第1世代のKindle Fireを使用している場合、ADBはデフォルトで有効になっています。
手順2: Kindle Fireドライバーをインストールする(Windowsのみ)
- Windowsを使用している場合は、このKindle Fireドライバー(kindle_fire_usb_driver.zip)をダウンロードします。
- このファイルをダウンロードした後、新しいフォルダにコンテンツを展開し、Fire_Devices ABD driversファイルをダブルクリックします。
- インストールウィザードの画面に従って、ドライバーをインストールします。
手順3: Android Studioをインストールする
ADBは、Android Studioをインストールすればコンピューターで利用できるようになります。Android Studioをまだインストールしていない場合は、Android Studioをダウンロードしてインストールします。Android Studioを使用していない場合は、Android SDKプラットフォームツールをダウンロードしてインストールする必要があります。
手順4: USBケーブルを使用してFireデバイスをコンピューターに接続する
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USBケーブルを使用して、FireタブレットをコンピューターのUSBポートに接続します。
Fireタブレットでは、USBを別の転送オプションで取り扱うことができます。USBケーブルを接続したら、タブレットの上部から下にスワイプして、使用されているUSBオプションを確認します。ケーブルを接続したときに使用されたUSB接続タイプなど、さまざまな通知が表示される場合があります。下のスクリーンショットでは、該当する通知がハイライトされています。
[メディアデバイスとして接続されています] と表示されていない場合は、[タップして他のUSBオプションを表示] を押します。次に、[メディアデバイス(MTP)] を選択します。Fire OSのバージョンによって、インターフェイスが異なります。Fire OS 7を使用している場合は、[ファイル転送] を選択します。
注: USBがカメラ(PTP)として接続されている場合、Android Studioではタブレットがデバイスとして認識されません。上記の通知にUSB接続タイプが表示されない場合は、[設定] > [デバイスオプション] > [開発者オプション] > [USBでコンピューターに接続] の順にタップします。[メディアデバイス(MTP)] に設定します。Fire OS 7の場合は、[ファイル転送] を選択します。
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タブレットに [USBデバッグを許可しますか?] ダイアログが表示されたら、[OK] をタップします。
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Android Studioを開き、デバイスのドロップダウンメニューにデバイスが表示されていることを確認します。
デバイスの名前には、デバイスの
android.os.Build.MODEL
プロパティが使用されます。KFSUWI
はFire HD 10(2017)タブレットのことです。ビルドモデル名の一覧は、Fireタブレットデバイスの識別で確認可能です。タブレットで [USBデバッグを許可しますか?] ダイアログの選択が完了していない場合、デバッグを許可するまで、Android Studioのデバイスのドロップダウンメニューには [Unknown device] という名前が表示されます。
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これで、タブレットを接続した状態でAndroid Studioの [Run App] ボタンをクリックすると、タブレットのアプリを実行できるようになります。
問題が発生した場合は、下記のトラブルシューティングセクションを参照してください。
ADBを使用したデバイスの接続確認(オプション)
Android Studioのデバイスメニューを表示する代わりに、adbターミナルコマンドを使用して、デバイスが接続されていることを確認することもできます。ADBは、サンドボックスモードの開始やほかのアセットのインストールなど、さまざまな操作を実行するのに役立ちます。次の2つのセクションの手順に従ってください。
ADBをPATHに追加しない場合は、接続したデバイスを確認する(ADBがPATHにない場合)を参照してください。
PATHにADBを追加する
まず、adbコマンドを実行しやすくするために、ADBをPATHに追加します。PATH環境変数は、プログラムの実行ファイルの場所を指定するものです。ADBをPATHに追加しなかった場合、adbコマンドの実行時に、<Android SDK>/platform-tools
ディレクトリに移動したうえでadb
を実行する必要があります。
adb version
と入力すれば確認できます。バージョン情報を取得できれば、ADBはPATHに追加済みということです。adb
が認識されないコマンドであると表示された場合は、ADBがPATHにありません。MacでPATHにADBを追加する手順は以下のとおりです。
-
Android SDK platform-toolsディレクトリのパスを確認します。
-
Android Studioを起動して [SDK Manager] ボタンをクリックします。上部の [Android SDK Location] の横にAndroid SDKの場所が表示されます。例:
/Users/<ユーザー名>/Library/Android/sdk
Android Studioを初めて起動する場合、[SDK Manager] ボタンは表示されません。代わりに [Welcome to Android Studio] というプロンプトで、[Configure] > [SDK Manager] の順にクリックし、Android SDKの場所を指定してください。
- SDKのパスをコピーして、テキストエディターなどに貼り付けます。
- 直前の手順でコピーしたパスの末尾に/platform-toolsを追加します(「platform-tools」はADB実行ファイルが格納されているディレクトリです)。
- フルパスをクリップボードにコピーします。
-
-
以下のコマンドを使用して、ADBを.bash_profileに追加します。
<ユーザー名>
の部分を実際のユーザー名に置き換え、パスがAndroid SDKを指定するようにしてください。echo 'export PATH=$PATH:/Users/<ユーザー名>/Library/Android/sdk/platform-tools/' >> ~/.bash_profile
.bash_profile
ファイルは通常、ユーザーディレクトリにあります。ユーザーディレクトリは、「cd ~
」(change directory)と入力して確認できます。次に、「ls -a
」(list all)と入力して、非表示のファイルも含めたすべてのファイルを表示します。.bash_profileファイルが存在しない場合は、新規に作成します。そのうえで「
open .bash_profile
」と入力すると、パスが一覧表示されます。bash profileにこのPATHを追加すると、
.bash_profile
ファイルで次のように表示されます。export PATH=$PATH:/Users/johndoe/Library/Android/sdk/platform-tools/
(ただし、
johndoe
の部分には実際のユーザー名が表示されます) -
ターミナルセッションをすべて再起動して、「
adb
」と入力します。PATHにADBが正しく追加されると、ADBのヘルプ情報が表示されます。正しく追加されていないと、「command not found.」と表示されます。
WindowsでPATHにADBを追加する手順は以下のとおりです。
-
Android SDK platform-toolsディレクトリのパスを確認します。
-
Android Studioを起動して [SDK Manager] ボタンをクリックします。
上部の [Android SDK Location] の横にAndroid SDKの場所が表示されます。例:
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Android\Sdk
Android Studioを初めて起動する場合、[SDK Manager] ボタンは表示されません。代わりに [Welcome to Android Studio] というプロンプトで、[Configure] > [SDK Manager] の順にクリックし、Android SDKの場所を指定してください。
- SDKのパスをコピーして、テキストエディターなどに貼り付けます。
- 直前の手順でコピーしたパスの末尾に/platform-toolsを追加します(「platform-tools」はADB実行ファイルが格納されているディレクトリです)。
- フルパスをクリップボードにコピーします。
-
- コンピューターの [スタート] から検索画面を開き、「システムの詳細設定の表示」と入力します。
- [システムの詳細設定の表示] をクリックします。
- [システム設定] ダイアログが表示されたら、[環境変数] ボタンをクリックします。
- [システム環境変数](下のペイン)で [Path] を選択し、[編集] をクリックします。
-
次のいずれかの操作を行います。
- Windows 7または8の場合:カーソルを右端に移動し、「
;
」と入力してCtrl+Vキーを押し、先ほどコピーしたSDKのパスを挿入します(例:;C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Android\Sdk\platform-tools
)。開いている3つのダイアログボックスを [OK] ボタンで閉じます。 - Windows 10の場合:[新規] ボタンをクリックしてこの場所を追加します。
- Windows 7または8の場合:カーソルを右端に移動し、「
- ターミナルセッションを再起動して「
adb
」と入力します。PATHにADBが正しく追加されると、ADBのヘルプ情報が表示されます。正しく追加されていないと、「command not found.」と表示されます。
接続したデバイスを確認する
-
ADBがPATHに追加されている場合は、次のコマンドを実行します。
adb kill-server adb start-server adb devices
-
Fireタブレットのシリアル番号がデバイスの一覧に表示されることを確認します。以下に例を示します。
List of devices attached G000N8978167088A device
タブレットでは、デバイスのシリアル番号は [設定] > [デバイスオプション] で確認できます。
接続したデバイスを確認する(ADBがPATHにない場合)
ターミナルでadb
がコマンドとして認識されない(つまり、ADBをPATHに追加しなかった)場合は、ADBが含まれるSDKディレクトリからコマンドを実行する必要があります。
- Android Studioで、[Tools] > [SDK Manager] の順に選択します。
- [SDK Manager] ダイアログボックスで、[Android SDK Location] をコピーします。
-
ターミナルまたはコマンドプロンプトでこの場所に移動します。以下に例を示します。
Mac
cd /Users/<ユーザー名>/Library/Android/sdk
Windows
cd C:\users\<ユーザー名>\AppData\Local\Android\Sdk
次に、
platform-tools
ディレクトリに移動します。cd platform-tools
platform-tools
ディレクトリにはadb
が含まれています。 -
ここで、次のようにadbコマンドを実行します。
Mac:
./adb kill-server ./adb start-server ./adb devices
Windows:
adb kill-server adb start-server adb devices
デバイスのシリアル番号の一覧が表示されます。以下に例を示します。
List of devices attached G000N8978167088A device
これでもFireタブレットが検出されない場合は、コンピューターを再起動するか、ログアウトしてからログインし直して、変更が反映されるようにする必要があります。
トラブルシューティング
Android Studioのデバイスリストにタブレットが表示されない
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Android Studioのデバイスの一覧にタブレットデバイスが表示されない場合は、デバイスのドロップダウンメニューをクリックし、[Troubleshoot device connections] を選択します。
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[Rescan devices] をクリックします。
デバイスを再スキャンしてもFireタブレットがデバイスとして検出されない場合は、マイクロUSBケーブルに問題があるか、USB接続タイプが間違っているか(メディアデバイスではなくカメラになっているなど)、USBデバッグを有効にしていない可能性があります。また、コンピューターとタブレットの再起動も試してください。
ADB以外のドライバーをアンインストールする(Windows)
以前にFireタブレットで最初にADBを有効にせずにFireタブレットを接続したことがある場合は、既存のUSBデバイスドライバーを削除してから、ドライバーを再インストールしなければならないことがあります。ADB以外のドライバーを削除する手順は以下のとおりです。
- マイクロUSBケーブルを使用して、FireタブレットをコンピューターのUSBポートに接続します
- コンピューター(Windows 10)で、[スタート] メニューの検索ボタンをクリックし、検索ボックスに「デバイスマネージャー」と入力します。結果に表示されたデバイスマネージャーを選択します(ほかのWindowsバージョンでは、コントロールパネルにアクセスするためのオプションが異なります)。
- [デバイスマネージャー] ウィンドウで、[ポータブルデバイス] を展開します。
- Fireデバイスを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [プロパティ] ウィンドウの [ドライバー] タブで、[削除] をクリックし、[OK] をクリックします。
- Fireタブレットをコンピューターから取り外します。
Fireドライバーが正常にインストールされていることを確認する
Fireドライバーが正常にインストールされていることを確認するには、次の手順に従います。
- コンピューターで、[スタート] メニューの横にある検索ボタンをクリックし、「デバイスマネージャー」と入力します。
-
デバイスマネージャーの [Fire Devices] の下で、デバイスが [Android Composite ADB Interface] と表示されていることを確認します。
デバイスマネージャーで、[ほかのデバイス] セクションに2台目のFireデバイスが黄色のアラートサインと共に表示されている場合、Amazonの認識されていないADBモジュールがコンピューターで別個のデバイスとして認識されています。この問題を修正するには、次のようにします。
- [ほかのデバイス] で、Fireデバイスを右クリックし、[プロパティ] を選択します。
- [プロパティ] ウィンドウの [ドライバー] タブで、[ドライバーの更新…] を選択します。
- ドライバーソフトウェアを参照し、[コンピューター上のデバイスドライバーの一覧から選択します] > [すべてのデバイスを表示] > [ディスク使用] に移動します。
- Amazonドライバーをインストールしたフォルダに移動し(通常は、
C:\Program Files (x86)\Amazon.com\Fire_Devices\Drivers
)、そのドライバーを選択します。 -
ドライバーのインストールに関する警告は無視して続行します。
これでADBドライバーがインストールされたFireタブレットが正しく表示されます。
Last updated: 2022年6月28日