ディスプレイとレイアウト
実装したAndroidアプリをTVできれいに表示させたり、タブレットやTVで適切に動作させるには、ユーザーインターフェイス(UI)のレイアウトに注意を払う必要があります。
このドキュメントでは、Amazon Fire TVプラットフォームのUIレイアウトを構築するための技術情報を説明します。TVデザインに関するガイドライン全般については、デザインとユーザーエクスペリエンス(UX)に関するガイドラインを参照してください。
画面サイズと解像度
Fireタブレットなど、多くのAndroidデバイスでは画面サイズが固定されており、解像度も1種類だけです。一方、Amazon Fire TVデバイスでは任意のサイズの画面に接続して、720pまたは1080pの解像度を利用することができます。
Androidのメカニズムでは、ビデオの出力解像度にかかわらず、絶対座標でアクティビティレイアウトを指定するために、密度非依存ピクセル単位(dp)を使用します。画面の解像度がいくつであっても、Androidではグラフィックリソースを拡張してサイズを一定に保つことができるのです。
Amazon Fire TVデバイスに接続される各種ビデオ出力のピクセルサイズ、密度、ディスプレイ解像度は下表のとおりです。
TV設定 | 出力解像度(ピクセル) | レンダリングサーフェス(ピクセル) | 密度識別子 | 画面密度(dp) | ディスプレイ解像度(dp) | 画面サイズ識別子 |
---|---|---|---|---|---|---|
1080p | 1920 x 1080 | 1920 x 1080 | xhdpi |
320 | 960 x 540 | large |
720p | 1280 x 720 | 1920 x 1080 | xhdpi |
320 | 960 x 540 | large |
480p | 640 x 480 | 1920 x 1080 | xhdpi |
320 | 960 x 540 | large |
ディスプレイの向き
Amazon Fire TVデバイスのディスプレイは、横向きに固定されています。デバイスに回転または向きの変更を求めるリクエストに対しては、次の結果が返されます。
メソッド | 結果 |
---|---|
Display.getRotation() |
0 (ROTATION_0 ) |
Display.getOrientation() (廃止) |
0 (ORIENTATION_UNDEFINED ) |
リソース構成
タブレットなどAmazon Fire TV以外のプラットフォームで動作するアプリを設計する場合は、プラットフォームごとに異なるレイアウトとドローワブルを作成し、さまざまなプラットフォームやデバイス構成向けに名前を付けたres/
のサブディレクトリに保存できます。このようなリソース構成の使用に関する詳細については、Androidのベストプラクティスガイドで複数画面をサポートするを参照してください。
Amazon Fire TVプラットフォームで使用可能なリソース構成は下表のとおりです。
構成 | 値 |
---|---|
最小幅 | sw540dp |
使用可能な幅 | w960dp |
使用可能な高さ | h540dp |
画面サイズ | large |
画面縦横比 | long |
画面の向き | land (TVアプリは常に横向きです) |
UIモード | television |
ナイトモード | notnight |
画面のピクセル密度 | xhdpi |
タッチスクリーンタイプ | notouch |
キーボードの使用可否 | keyssoft |
プライマリテキスト入力メソッド | nokeys |
ナビゲーションキーの使用可否 | navexposed |
プライマリノンタッチナビゲーションメソッド | dpad |
プラットフォームバージョン | v17 |