手順1: メディアストリーミングアプリを作成する
Android Leanback Support Libraryには、効率的かつ魅力的なAndroidメディアストリーミングアプリの作成に必要な、主要コンポーネントとウィジェットがすべて含まれています。また、Android Studioを使用すれば、Leanback対応のAndroid TVサンプルプロジェクトを簡単にデプロイできます。
ストリーミングビデオコンテンツ
Fire TVなど、メディアストリーミングデバイスの最も一般的な用途は、映画やTV番組、YouTubeをはじめとする動画共有チャンネルのコンテンツをストリーミングすることです。Android Leanback Support Libraryには、効率的で魅力的なAndroidメディアストリーミングアプリの作成時に役立つ、主要コンポーネントとウィジェットがすべて含まれています。また、Android Studioを使用すれば、Leanback対応のAndroid TVサンプルプロジェクトを簡単にデプロイできます。このサンプルプロジェクトは、そのまますぐにFire TVで実行できます。
手順1: Fire TVで、開発者オプションとWi-Fi経由でのADBを有効にする
プロジェクトを作成してAmazon Fire TVにデプロイするには、まずFire TVで開発者オプションとadbデバッグを有効にする必要があります。それには、Fire TVの [設定] に移動し、[システム] > [開発者オプション] の順に選択します。
次に、開発者オプションとADBを有効にします。Amazon Fire TVで開発するときは、Wi-Fi経由でこのデバイスに接続する方法をお勧めします。こうすることで、TVの前でソファに座って開発を進め、実際のユーザーと同じようにTVアプリを操作できます。ADBを有効にするには、[ADBデバッグ] を [オン] に設定するだけです。
これで、Amazon Fire TVがAndroidデバッグアプリを受信できるようになりました。最後に必要なのはFire TVのIPアドレスです。このIPアドレスを使用して、開発環境とFire TVをネットワークで接続します。Fire TVのIPアドレスを取得するには、[設定] > [システム] > [バージョン情報] > [ネットワーク] の順に選択し、ここに表示されるIPアドレスをコピーします。
Amazon Fire TVと同じWi-Fiネットワークに接続されたコンピューターでターミナルを開き、次のコマンドを実行します。
adb connect <ip-address>:<port>
<ip-address>:<port>
には、前の手順でコピーしたFire TVのIPアドレスと5555
ポートを使用してください。これで、Amazon Fire TVに接続され、作成したメディアストリーミングアプリをデプロイできるようになります。
手順2: Android Studioプロジェクトウィザードを使用してプロジェクトを作成する
まず、Android Studioプロジェクトウィザードを使用して新しいAndroidプロジェクトを作成します。
アプリのフォームファクターとして [TV] を選択し、[Minimum SDK] を [API 21: Android 5.0 Lollipop] に設定します。[Next] ボタンをクリックし、[Android TV Activity] を選択して追加します。
その後は手順に従ってTVプロジェクトを完了させます。[Finish] をクリックすると、Leanback対応TVアプリを含むプロジェクトが生成されます。
手順3: Amazon Fire TV対応アプリを起動する
作成したAmazon Fire TV対応アプリを実行します。Android Studioウィザードで作成したアプリには、メディアストリーミングアプリに必要なすべてのコンポーネントが含まれています。Fire TVに接続している場合は、Android Studioの [Run] ボタンをクリックするとアプリが画面に表示されます。インターフェイスは、次のようになります。
コンテンツとカテゴリーを操作し、コンテンツの詳細を表示して、メディアストリーミングを起動できるようになっているはずです。このアプリには、アニメーション、フラグメントのサポート、メディアストリーミングコンテンツを読み込むためのメモリ最適化など、多くの追加機能が既に含まれています。このアプリを基に、より複雑で機能豊富なFire TV対応アプリを簡単に作成できます。
次のステップ
次の 手順2: Amazon Fire TV向けのLeanback対応Androidアプリのしくみを理解するに進みます。