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購入のタイプ

購入のタイプ

アプリ内課金(IAP)を実装するときは、アプリからユーザーに提供するアイテムのタイプを定義する必要があります。また、購入されたアイテムの配信方法を決定する必要もあります。このページでは、IAPでサポートされる購入のタイプについて簡単に紹介します。

購入可能なアイテムとして認められるものと認められないものについては、Amazon Developer Services Agreement(英語のみ)を参照してください。

購入可能アイテムのタイプ

Amazon IAPでは、3つのタイプの購入可能アイテムを実装することができます。

  • 消費型アイテム: 購入後にアプリ内で使用されるもの。追加ライフ、追加アクション、ゲーム内で使用する通貨などがあります。複数回購入することが可能です。
  • 非消費型アイテム: 1回限りの購入で、アプリ内またはゲーム内の機能やコンテンツの利用制限を解除(アンロック)するもの。
  • 定期購入型アイテム: プレミアムコンテンツやプレミアム機能へのアクセスを一定期間提供するもの。

コンテンツタイプと配信フロー

Amazon IAPでは、基本的な配信フローとして、次の3つがサポートされています。

  • 即時利用可能なコンテンツ
  • 配信型のコンテンツ
  • 購入保留

即時利用可能なコンテンツ

即時利用可能なコンテンツとは、購入と同時にアンロックされるか、ユーザーが使用できるようになるコンテンツを指します。このモデルでは、必要な要素がすべて最初からアプリに含まれているため、ユーザーがアイテムを購入するとすぐに使用できるようになります。このモデルは、消費型、非消費型、定期購入型のどのタイプの購入可能アイテムでも使用できます。

アプリには、各購入可能アイテムの一意の識別子(SKU)と、ユーザーにカタログを表示する機能、トランザクションの成功時に購入可能アイテムをアンロックするロジックを組み込む必要があります。

手順 コンポーネント タスク
手順1 アプリ アプリがIAPフローを開始します。アプリから、購入を管理するIAP APIを呼び出します。
手順2 IAP API IAP APIがユーザーとやり取りして購入を完了します。IAP APIからアプリに購入レシートが返されます。
手順3 アプリ アプリでレシートを使用して、購入されたローカルコンテンツをアンロックします。

配信型のコンテンツ

配信型のコンテンツを使用すると、新しいコンテンツをユーザーに提供できます。このモデルでは、アプリが新しいコンテンツをサーバーからダウンロードし、ユーザーが利用できるようにします。通常、配信型コンテンツは定期購入型アイテムです。

アプリには、各購入可能アイテムの一意の識別子(SKU)と、ユーザーにカタログを表示する機能、トランザクションの成功時にコンテンツをダウンロードして保存し、ダウンロードしたコンテンツを利用可能にするロジックを組み込む必要があります。

手順 コンポーネント タスク
手順1 アプリ アプリがIAPフローを開始します。アプリから、購入を管理するIAP APIを呼び出します。
手順2 IAP API IAP APIがユーザーとやり取りして購入を完了します。IAP APIからアプリに購入レシートが返されます。
手順3 アプリ アプリからアプリサーバーにレシートを送信して、コンテンツの配信を開始します。
手順4 アプリサーバー アプリサーバーがユーザーに対してコンテンツを利用可能にします。

購入保留

購入保留では、コンテンツはすぐにはユーザーに提供されません。このモデルでは、ユーザーが購入を開始してからユーザーにアイテムを付与するまでに、手順を追加する必要があります。購入が保留の状態にある間は、ユーザーにアイテムは付与されません。このモデルでは、消費型アイテムと非消費型アイテムを使用できます。

購入保留のフローが配信型のコンテンツのフローと異なるのは、アプリがアプリ作成時にenablePendingPurchases()を呼び出し、onPurchaseResponse()PurchaseResponse.RequestStatus.PENDINGを受け取ってもユーザーにアイテムを付与しないという点です。

手順 コンポーネント タスク
手順1 アプリ アプリがIAPフローを開始します。アプリがenablePendingPurchases()purchase() APIを呼び出してトランザクションを開始します。
手順2 IAP API IAP APIがユーザーとやり取りして購入をリクエストします。IAP APIからアプリにPENDINGステータスが返されます。
手順3 IAP API ユーザーがトランザクションを承認すると、リアルタイム通知(RTN)またはgetPurchaseUpdates()を通じて、IAP APIからアプリに購入レシートが返されます。
手順4 アプリまたはアプリサーバー アプリまたはアプリサーバーがユーザーに対してコンテンツを利用可能にします。

購入保留機能を実装する方法の詳細については、購入保留機能の実装を参照してください。

返金

消費型アイテムと非消費型アイテムについて、返金をリクエストする正当な理由がある場合、ユーザーはAmazonウェブサイトのお問い合わせから、Amazonカスタマーサービスに問い合わせることができます。

定期購入型アイテムの場合、ユーザーは自動更新を解除することによって、そのアイテムの定期購入をキャンセルできます。ただし、解除した時点で定期購入型アイテムがすぐにキャンセルされるわけではありません。支払い済みの定期購入期間が終わるまでは、引き続きその定期購入型アイテムにアクセスできます。ユーザーに正当な理由がある場合は、Amazonウェブサイトのお問い合わせからAmazonカスタマーサービスに連絡し、日割り計算による返金をリクエストできます。


Last updated: 2024年5月22日