開発者コンソール

手順7: Fire TVスキルのセクションを更新する

手順7: Fire TVスキルのセクションを更新する

適切なセキュリティプロファイルを構成したFire TV対応アプリを開発者コンソールにアップロードし、Lambda関数をAWSにアップロードしたので、次はビデオスキル構成のほかのフィールドに入力して、Fire TV対応アプリをビデオスキルに関連付けることができます。

ビデオスキルを更新してFire TVサポートを有効にする方法

この手順では、ビデオスキルをFire TV対応アプリに関連付けます。

  1. Alexaコンソールのビデオスキルに戻ります。
  2. ビデオスキルの横にある [編集] をクリックします。
  3. 以下のセクションに、必要な情報を入力します。

    各セクションの詳細については、以下を参照してください。

[1. ビデオスキルサービスのエンドポイント]

  1. [デフォルトのエンドポイント] フィールドに、手順6: Lambdaパッケージを作成・デプロイするでコピーしたLambda ARNを入力します。Lamba ARNは、ディレクティブの送信先となるLambda関数をビデオスキルに知らせます。

  2. [対象顧客に最も近い地域を選択して...] セクションで、地域別に異なるLambda ARNを選択して、AlexaとLambdaの間のレイテンシを低減させることができます。前に選択したAWSリージョンに基づいて、これらの地域のいずれかにARNを貼り付けます。

    ビデオスキルへのLambda ARNの設定
    ビデオスキルへのLambda ARNの設定

[2. 国固有の設定]

このセクションでは、スキルの対象国を選択します。デフォルトでは、1つの国が既に選択されているはずです(米国など)。ビデオスキルを複数の国で利用可能にする場合は、[国を追加] をクリックして国を追加します。

国名の下にある「A. <国名>設定」というサブセクションには、 選択している国のカタログの詳細が表示されます。国を追加した場合は、国ごとにカタログの詳細が表示されます。たとえば、ビデオスキルに米国とカナダを追加した場合、次の2つのカタログのサブセクションが表示されます。

国別のカタログのサブセクション
国別のカタログのサブセクション

[カタログ名] フィールドに、国ごとのカタログの名前を入力します。

はじめに述べたように、ビデオスキルではカタログ統合が必須となります。ユーザーがメディアタイトルをリクエストすると、Amazonはカタログ内で一致するタイトルを検索して、対応する識別子を送信します。CDFの形式など、カタログ統合の詳細については、カタログのドキュメントを参照してください。

Fire TV対応アプリでビデオスキルをテストするためのサンプルカタログ

Fire TV対応サンプルアプリを使用している場合は、カタログ名として「tms」と入力してください。このカタログ名はIMDbカタログです。そのため、ほぼすべての映画やTV番組を検索し、検索結果を取得できます。ただし、サンプルアプリでは常に同じサンプルビデオが再生されます。

[MSO ID] フィールドは無視してください。このフィールドは、Fire TV対応アプリのビデオスキルでは使用されません(MSOは、「マルチシステムオペレーター」の略で、セットトップボックスでのビデオスキルのライブTV統合に使用されます)。

[3. 言語固有の設定]

このセクションでは、ビデオスキルの言語を選択します(必要な場合)。選択した国に対応する言語は自動的に追加されますが、必要に応じて、[言語を追加] をクリックして言語を追加できます。言語を追加するたびに、対応するサブセクションが作成され、スキルの呼び出しの詳細が表示されます。

たとえば、ビデオスキルが米国とカナダで利用可能な場合、デフォルトでen-USとen-CAの2つの言語が選択されます。その結果、下のスクリーンショットのように、それぞれの言語でスキルの呼び出しを設定するための2つのサブセクション (「A. 英語(米国):en-US設定」および「B. 英語(カナダ)en-CA設定」)が表示されます。

国別の言語固有の設定
国別の言語固有の設定

このサブセクションでは、言語ごとにビデオスキルの呼び出し名と画像アセットをカスタマイズできます。たとえば、それぞれの地域でビデオスキル名やロゴ画像が異なる場合は、このサブセクションで呼び出しをカスタマイズして適切に表示できます。

[代替のスキルの呼び出し名] ボックスに、スキルの別の呼び出し方法を入力します。デフォルトでは、ビデオスキルはスキルの作成時に指定した名前で呼び出すことができますが、ここで別の名前を作成することもできます。

たとえば、スキルの名前が「XYZ」である場合、ユーザーは「XYZで『ビッグバックバニー』の映画を再生して」と話しかければ、ビデオスキルを呼び出すことができます(この発話ではスキルを明示的にターゲット指定しています)。 「ACME」という別のスキル呼び出し名を追加すると、ユーザーが「ACMEで『ビッグバックバニー』の映画を再生して」と話しかけた場合にも、同じビデオスキルがターゲットに指定されるようになります。

[4. Fire TVのサポート]

  1. [4. Fire TVのサポート] セクションで、[Fire TVサポートを有効にする] チェックボックスをオンにします。
  2. このビデオスキルとペアリングするFire TV対応アプリを選択します。開発者コンソールの [アプリ一覧] セクションにあるすべてのFire TV対応アプリが自動的にここに表示されます。アプリを選択すると、自動的にクライアントIDも設定されます。

    たとえば、[アプリ&サービス] > [マイアプリ] にFire TV対応アプリがある場合、この [Fire TVの申請] ボックスにアプリが表示されます。ビデオスキルをFire TV対応アプリとペアリングすると、スキルとアプリが関連付けられます。Fire TV対応アプリを起動すると、関連付けられたビデオスキルが自動的に有効になります。ユーザーから見た場合、スキルはAlexaアプリのAlexaスキルストアに表示されなくなり、Fire TVのビデオスキルのインタラクションの一部になります。

    つまり、ユーザー側では、アプリがシームレスにAlexaに対応するため、Alexaスキルストアでスキルを探すことなく、音声機能を使用できるようになります。これにより、ユーザーによる音声機能の利用が大幅に促進されます。

    ビデオスキルとFire TV対応アプリのペアリング
    ビデオスキルとFire TV対応アプリのペアリング

    アプリを選択すると、アプリに関連付けられたクライアントIDが自動的に入力されます。Login with Amazonは、このクライアントIDを使用してアプリの識別や承認を行います。Login with Amazonにより、スキルとアプリとの通信が承認されます。

    (ここでのクライアントIDは、セキュリティプロファイルのクライアントIDと同じではないことに注意してください。セキュリティプロファイルに移動して [ウェブ設定] タブをクリックすると、別のクライアントIDが表示されます。1つのセキュリティプロファイルに、複数のクライアントIDを関連付けることができます。実際には、アプリをライブアプリテスト(LAT)にプッシュした後、ここでクライアントIDを再選択する必要があります。これは後の手順で行います)

    ここでFire TV対応アプリを選択すると、アプリとスキルのペアリングは永続的になり、取り消すことはできません。

    また、1つのビデオスキルでサポートできるFire TV対応アプリは1つだけです。1つのビデオスキルを複数のFire TV対応アプリに関連付けることはできません。

  3. [保存] ボタンをクリックします。

    [Fire TVのサポート] セクションに必要な情報を入力すると、[アカウントリンク] タブと [権限] タブにアクセスできなくなります。これらのタブは、Fire TVのスキルでは使用しません。

[公開] タブ

  1. [ビルド] タブで変更を保存した後、上部のナビゲーションの [公開] タブをクリックし、アイコンを含むすべてのフィールドが入力されていることを確認します。これらのフィールドは後で必要に応じて変更できます(スキルを正式に公開してなくてもテストできるため)。ただし、ここでは少なくとも各フィールドに何らかのスタブ値を入力してください。次の表で、各フィールドについて説明します。

    各フィールドの説明は次のとおりです。

    [公開] のフィールド
    フィールド 説明
    [公開名] Alexaアプリでユーザーに表示されるスキル名です。アプリの名前(「ACME」など)を使用します。
    [説明] スキルの概要とユーザーができることが一目でわかる文章です(「このスキルではACMEを声で操作できます」など)。このテキストは、Alexaスキルの説明の最初に表示されます。
    [詳細な説明] スキルの目的、特徴、機能の詳細な説明を入力します(「ハンズフリーでスマートテレビを操作して、新しいコンテンツを見つけましょう」など)。また、スキルの使用方法も説明します(「お気に入りの番組を名前で検索できるほか、一般的なコマンドによる再生の制御や、チャンネルの変更などを行うこともできます」など)。
    [最新情報] スキルのリリースノートです(「スキルの初回リリース」など)。
    [サンプルフレーズ] アプリでユーザーが使用できるサンプル発話です。発話ごとに改行します。サンプルフレーズは、実装したビデオスキル機能に対応している必要があり、スキルの説明に表示されます。次に例を示します。
    • 「アレクサ、ACMEで<テレビ番組>を検索して」
    • 「アレクサ、ACMEで<映画>を見せて」
    • 「アレクサ、ACMEを開いて」
    • 「アレクサ、30秒早戻しして」
    • 「アレクサ、ACMEで<テレビ番組>のエピソードを見せて」
    [小さなスキルアイコン] Alexaアプリでスキルを表す108×108pxのアイコン(PNGまたはJPG)です。画像は円形のデザインにする必要があります。画像がない場合は、以下のストック画像を使用するか、Alexaスキルアイコンビルダーを使用して画像を作成してください(下の画像を右クリックすると、コンピューターに保存できます)。
    108×108pxのアイコン
    [大きなスキルアイコン] 同じアイコンの大きなバージョンである512×512pxのアイコン(PNGまたはJPG)です。このアイコンは、Amazon.co.jpの「Alexaスキル」セクションに表示されます。画像がない場合は、以下のストック画像を使用するか、Alexaスキルアイコンビルダーを使用して画像を作成してください(下の画像を右クリックすると、コンピューターに保存できます)。
    512×512pxのアイコン
    [カテゴリー] [Video] を選択します。
    [キーワード] このスキルを説明する簡単な検索キーワードです。たとえば、アプリの名前のバリエーションやアプリで最も人気のある番組を入力します。これにより、ユーザーがスキルをすばやく簡単に見つけることができます。各検索キーワードはスペースかコンマで区切って入力してください。
    [プライバシーポリシーのURL] このスキルに適用されるプライバシーポリシーへのリンクです(ない場合は、ひとまず自分のウェブサイトへのリンクを入力してください)。
    [利用規約のURL] このスキルの利用規約に関するドキュメントへのリンクです(ない場合は、ひとまず自分のウェブサイトへのリンクを入力してください)。
  2. 必須フィールドの入力が完了したら、[保存して続行] をクリックします。左側のナビゲーションに次の [プライバシーとコンプライアンス] 画面が表示されます。
  3. [プライバシーとコンプライアンス] のフィールドに入力します。[テストの手順] には何らかの内容を入力する必要があります)。
  4. この画面の入力が終わったら、[保存して続行] をクリックします。左側のナビゲーションに次の [公開範囲] 画面が表示されます。
  5. [公開範囲] のフィールドに入力します。[公開] が選択されていることを確認し、適切な場所を選択します(ビデオスキルの公開範囲として、アプリの公開範囲と同じ地域を選択します)。[保存して続行] をクリックします。
  6. [認証] タブの [検証] サイドタブが表示されます。必須フィールドをすべて入力すると、エラーがないことを示す正常終了のメッセージが表示されます。

    ビデオスキルの構成が終わりテストの準備ができた状態
    ビデオスキルの構成が終わりテストの準備ができた状態

    スキルの画像がないなど、エラーがある場合は、修正を促されます。修正したら、[認定] タブに戻り、[実行] をクリックします。

    [機能テスト] および [申請] ページに移動する必要はありません。また、この時点ではビデオスキルを申請する必要はありません。開発中でもスキルのテストは可能です。

次のステップ

これですべてのセットアップが完了しました。次は、サンプル発話とログメッセージを使用して、実際のビデオスキルを確認します。次の 手順8: スキルをテストしてCloudWatchでログを確認するに進みます。

問題が発生して続行できない場合は、クラウド側の統合に関するトラブルシューティングを参照してください。