フィーチャーレポート
Amazonアプリストア開発者コンソールでは、アプリの収益化機能レポートを確認、ダウンロードすることができます。開発者コンソールには、各収益化機能の効果を理解するために役立つ詳細なレポートが用意されています。フィーチャーレポートモジュールは、Amazonアプリストアで公開中のアプリに構成されているアプリ内課金(IAP)機能のそれぞれについて、月ごとのレポートを提供します。データには、各マーケットプレイスのSKUごとに、収益化機能に関連するトランザクションの日次集計が含まれています。
導入価格レポート
導入価格レポートは、アプリのプロモーション価格機能の効果に関する情報を提供します。このレポートでは、アプリに構成されている定期購入型アイテムが獲得した登録数の集計を確認できます。
導入価格レポートをダウンロードするには、次の手順を実行します。
- 左のメニューで [ダウンロードセンター] を選択します。
- メインパネルで、[フィーチャーレポート] を選択します。
- [導入価格] セクションで、ダウンロードするレポートの月を選択します。
ダウンロードされるレポートはCSVファイルです。開発者コンソールのCSVファイルは24時間ごとに更新されますが、データには最大2~5日の遅延が生じる可能性があります。
導入価格レポートのフィールド
CSVファイルは、.csvという拡張子が付いたテキストファイルです。ローカライズされた文字列をサポートするには、CSVファイルにUTF-8エンコードを使用する必要があります。
CSVファイルの1行目は、列名を表示するヘッダーです。2行目以降は、1行に1つのレポートアイテムの情報が含まれています。
次の表は、CSVファイルの各行のフィールドについて説明しています。
フィールド | 説明 | 例 |
---|---|---|
App Title | 定期購入型アイテムのアプリのタイトル。 | My Test App |
Term ASIN | 定期購入型アイテムのASIN(Amazon Standard Identification Number)。Amazonグループが取り扱う、書籍以外の商品を識別する10桁の番号。 | C00006M4PF |
マーケットプレイス別 | このレコードのデータに関連付けられているAmazonマーケットプレイス。 | US |
Campaign Type | キャンペーンのタイプと、対象となるユーザーのグループ。 | Introductory Price - All Customers |
Subscription Term | 定期購入の期間。 | 毎月 |
Item Name | 購入されたアイテムの名前。 | My Subscription |
term_sku | 定期購入型アイテムのSKU。 | com.test.monthly |
Date | このレコードの定期購入型アイテムのデータが収集された日付。 | 12/29/2018 |
Purchases Completed | 当該日にこのASINに対して発生した、マーケットプレイスごとのトランザクション(登録)の数。 | 50 |
リテンションオファーレポート
リテンションオファーレポートは、アプリ内の定期購入型アイテムに構成されているリテンションオファーの有効性に関する情報を提供します。レポートのデータは日単位で集計され、次の情報を確認できます。
- 表示されたリテンションオファーの数
- 受け入れられたリテンションオファーの数
- リテンションオファーによって更新された定期購入型アイテムの数
- 期限切れの定期購入型アイテムの数(AmazonのECサイトからユーザーが自動更新をオフにした後に発生)
リテンションオファーレポートをダウンロードするには、次の手順を実行します。
- 左のメニューで [ダウンロードセンター] を選択します。
- メインパネルで、[フィーチャーレポート] を選択します。
- [リテンションオファー] セクションで、ダウンロードするレポートの月を選択します。
ダウンロードされるレポートはCSVファイルです。開発者コンソールのCSVファイルは24時間ごとに更新されますが、データには最大2~5日まで遅延が生じる可能性があります。リテンションオファーレポートは2024年3月1日から利用できます。
リテンションオファーレポートのフィールド
CSVファイルは、.csvという拡張子が付いたテキストファイルです。ローカライズされた文字列をサポートするには、CSVファイルにUTF-8エンコードを使用する必要があります。
CSVファイルの1行目は、列名を表示するヘッダーです。2行目以降は、1行に1つのレポートアイテムの情報が含まれています。
次の表は、CSVファイルの各行のフィールドについて説明しています。
フィールド | 説明 | 例 |
---|---|---|
Partner | アプリの名前。 | マイアプリ |
Asin | 定期購入型アイテムのASIN(Amazon Standard Identification Number)。Amazonグループが取り扱う、書籍以外の商品を識別する10桁の番号。 | C00006M4PF |
マーケットプレイス別 | このレコードのデータに関連付けられているAmazonマーケットプレイス。 | US |
キャンペーンタイプ | キャンペーンのタイプ。 | Retention Offer |
期間 | 定期購入の期間。ほとんどの場合、この期間は定期購入型アイテムの期間と一致します。ただし、例外的に週単位または日単位になる場合があります。月単位の期間SKUの期間値が週を表している場合は、定期購入ユーザーが週単位の無料体験期間を利用していたことを示します。値が日の場合は、ライブアプリテスト(LAT)中に期間を短縮した形でテストされたトランザクションを示します。有効な値は次のとおりです。 Year(年)、Month(月)、Week(週)、Days(日)です。 | 月 |
Term ID | 期間ASINの一意の識別子。 | B093R8G5N3 |
期間のSKU | 定期購入型アイテムのSKU。 | com.test.monthly |
日付 | リテンションオファーの場合は、定期購入型アイテムの更新日。キャンセルの場合は、有効期限日。MM/DD/YYYYの形式で表されます。 | 12/29/2018 |
Cancellation reasons | 定期購入ユーザーがアンケートページで選択したキャンセルの理由。有効な値は次のとおりです。 Dissatisfied with the content/service(コンテンツ/サービスに不満がある)、Price is too high(価格が高すぎる)、Something Else(その他)、Dissatisfied with my device(デバイスに不満がある)、Prefer not to say(選択しない)です。このフィールドがnull値の場合は、データがない可能性があります。 | Price is too high |
Offers Shown | キャンセル時、更新日、更新日前のいずれかに、対象となるユーザーに表示されたオファーの数。 | 100 |
Offers Accepted | キャンセル時、更新日、更新日前のいずれかに、オファーが表示された後で受け入れられたオファーの数。 | 25 |
Take Rate | オファーの有効性。表示されたオファーに対して受け入れられたオファーの割合として定義されます。 | 25% |
Renewed with Retention Offer | リテンションオファーによって更新された定期購入型アイテムの数。オファーが受け入れられたときの更新日のみがカウントされます。たとえば、割引期間が3か月間の場合、最初の月(オファーが受け入れられた月)だけがカウントされます。 | 21 |
Expired | 更新日に期限が切れた定期購入型アイテムの数。定期購入ユーザーが自動更新をオフにすると、定期購入型アイテムは次の更新日までアクティブなままですが、更新日が来た時点で期限切れになります。 | 201 |
フィーチャーレポートに関するよくある質問(FAQ)
フィーチャーレポートに関するよくある質問(FAQ)を以下に示します。
- Q: Reporting APIを使用してフィーチャーレポートをダウンロードすることはできますか?
- Amazonアプリストアでは現在、Reporting APIによるフィーチャーレポートのダウンロードはサポートされていません。
- Q: フィーチャーレポートにユーザー固有の情報は含まれていますか?
- いいえ。このレポートには、特定の定期購入型アイテムの使用を開始・終了したユーザーの数が日次ベースで表示されますが、個人情報(PII)は一切含まれていません。
- Q: 必要なフィルターを適用した後で、[サマリー] ページから元の情報をダウンロードすることはできますか?
- 現時点ではそのような機能はサポートされていません。
- Q: フィーチャーレポートのダウンロードセクションに導入価格レポートが表示されないのはなぜですか?
- 導入価格レポートを表示するには、アプリに定期購入型アイテムがあり、当年または前年に1つ以上の導入価格オファーが構成されている必要があります。
- Q: 導入価格レポートに特定の月のCSVファイルがないのはなぜですか?
- この状況は、該当する期間にアクティブな導入価格オファーがない場合に発生します。
- Q: リテンションオファーを構成していない場合でも、リテンションオファーレポートを確認することはできますか?
- はい。リテンションオファーを構成していなくても、リテンションオファーレポートを毎月確認できます。リテンションオファーを設定していない場合、[Offer Shown] 列と [Offer Accepted] 列のデータは値0を示しますが、[Expired] 列はユーザーが自動更新をオフにしたことを示します。
- Q: レポートを利用できる期間はどのくらいですか?
- 当年と前年のレポートを確認することができます。
- Q: リテンションオファーレポートの各行はどのように解釈すればよいですか?
- たとえば、以下のようなケースがあります。
リテンションオファーレポートデータの例 日付 Cancellation reasons Offers Shown Offers Accepted Take Rate Renewed with Retention Offer Expired 5/15/2024 Price is too high 3 2 66% 1 3 このサンプルレポートが生成された経緯として、ユーザーが、以下の画像に示されているアクションを実行したとします。画像の後に説明テキストが続きます。
5人のユーザーが1か月ごとの定期購入型アイテムを利用しています。更新日は5月15日です。5月15日の更新日に先立って、各ユーザーはキャンセルを決意し、ユーザーアンケートでキャンセルの理由として「Price is too high」(価格が高すぎる)を選択しました。各ユーザーが実行したアクションは次のとおりです。
- 4月25日、ユーザー1にリテンションオファーが表示されましたが、ユーザーは拒否し、自動更新をオフにしました。
- 5月1日、ユーザー2にリテンションオファーが表示され、ユーザーが受け入れました。
- 4月20日、ユーザー3にリテンションオファーが表示され、ユーザーが受け入れました。しかし、ユーザー3は5月10日に自動更新をオフにしました。
- 5月3日、ユーザー4が自動更新をオフにしました。このユーザーにはリテンションオファーが表示されませんでした。
- ユーザー5は、5月15日の前に自動更新をオフにしませんでした。定期購入型アイテムは5月15日に自動更新されます。
集計レポートでは、これらのユーザーが次のようにデータに反映されます。
Offers Shown Offers Accepted Renewed with Retention Offer Expired ユーザー1 1 0 0 1 ユーザー2 1 1 1 0 ユーザー3 1 1 0 1 ユーザー4 0 0 0 1 ユーザー5 0 0 0 0 合計 3 2 1 3 上記の合計は、この例の最初に示したリテンションオファーレポートデータの例と一致します。ユーザー1、2、3、4は、いずれも5月15日の更新日に先立ってアクションを実行し、集計された合計に含まれています。一方、ユーザー5は5月15日の更新日に先立ってアクションを実行せず、レポートに含まれていません。獲得率(Take Rate)はこの表に記載されていませんが、表示されたオファー(この例では3)に対して受け入れられたオファー(この例では2)の割合として計算されます。これは、リテンションオファーレポートの例の獲得率が66%であることと一致します。
Last updated: 2024年8月21日