環境のセットアップ
次のガイドラインと手順に従ってウェブアプリの環境をセットアップします。
Amazon API JavaScriptライブラリのインクルード
ウェブアプリでAmazonのAPI(アプリ内課金(IAP)など)が使用される場合は、コードにAmazon API JavaScriptライブラリをインクルードする必要があります。
ホストアプリ
ホストアプリでは、Amazon API JavaScriptファイルは以下のURLにホストされます。
https://resources.amazonwebapps.com/v1/latest/Amazon-Web-App-API.min.js
このファイルをウェブアプリにインクルードするには、次の<script>
タグをHTML <body>の末尾に追加します。
<script src="https://resources.amazonwebapps.com/v1/latest/Amazon-Web-App-API.min.js"></script>
パッケージアプリ
パッケージアプリの作成
新しいパッケージアプリは、他の種類のzipファイルと同様に簡単に作成できます。アプリを申請する際には、アプリのスタートページをindex.htmlファイルにするか、アプリのメインの起動ページへのパスを指定します。アプリがオフラインで機能するように、それらのアセットをすべてインクルードしてください。
WinZipなどのGUIアプリケーションを使用するか、コマンドラインからzipを使用できます。「$ zip -r project.zip ./project」というコマンドでフォルダを圧縮すると、必要な基本のzipファイルが作成されます。
HTML5パッケージアプリのプロジェクトの外観と機能は、サーバー上の通常のウェブプロジェクトフォルダと類似しています。
パッケージアプリでは、Amazon API JavaScriptファイルが.zip
ファイルのルートレベルに自動的に挿入されます。そのファイルを参照するには、<script>
タグで相対URLを使用します。
たとえば、アプリのファイルが以下のように.zip
アーカイブの最上位レベルにあるとします。
Package.zip/
index.html
js/index.js
css/index.css
html/other.html
images/image1.png
この場合、Amazon-Web-App-API.min.js
はindex.htmlと同じレベルに追加されます。次の<script>
タグを使用して、Amazon-Web-App-API.min.js
をこれらのHTMLファイルにインクルードします。
index.html
内から:<script src="Amazon-Web-App-API.min.js"></script>
html/other.html
内から:<script src="/Amazon-Web-App-API.min.js"></script>
アプリのファイルが以下のように.zip
アーカイブのフォルダ内にあるとします。
Package.zip/
MyApp/
index.html
js/index.js
css/index.css
html/other.html
images/image1.png
この場合、Amazon-Web-App-API.min.js
はMyApp
フォルダと同じレベルに追加されます。次の<script>
タグを使用して、Amazon-Web-App-API.min.js
をこれらのHTMLファイルにインクルードします。
MyApp/index.html
内から:<script src="/Amazon-Web-App-API.min.js"></script>
MyApp/html/other.html
内から:<script src="/Amazon-Web-App-API.min.js"></script>
Amazon API JavaScriptライブラリの使用
ウェブアプリでは、AmazonのAPIを使用するコードはすべて、amazonPlatformReady
イベントがAmazon HTML5フレームワークから発生した後に呼び出す必要があります。
document.addEventListener('amazonPlatformReady', function () {
//ここにAPIコードを記述
});
起動パスの指定
アプリの起動パスは、アプリの起動時に最初に読み込まれるファイルへのパスにします。
ホストアプリ
ホストアプリの場合、起動パスはウェブアプリのURLです。ホストアプリをAmazonアプリストアに申請する際には、アプリ起動時に読み込まれるページのURLを指定します。
パッケージアプリ
パッケージアプリの場合、起動パスはアプリの最初の起動時に読み込まれるHTMLファイルで、.zip
アーカイブのルートからの相対パスで表します。たとえば、アプリを最初に起動するときに呼び出すindex.html
が、zipアーカイブのルートレベルにある場合は、/index.html
を使用します。ファイルがMyApp/
というサブディレクトリにある場合、起動パスは/MyApp/index.html
になります。アプリをAmazonアプリストアに申請するときに、このURLを起動URLとして指定します。
ウェブアプリのパーミッション
ユーザーパーミッションを必要とする機能がアプリに1つ以上ある場合は、申請フロー中に該当するチェックボックスを選択してください。アプリにユーザーパーミッションが必要な場合(アプリ内課金またはユーザーログイン)、SSLを使用するように関連ページを構成する必要があります。次の表に、パーミッションを必要とする機能を示します。
機能 | パーミッション |
---|---|
アプリ内課金(IAP) | ウェブアプリにAmazonのアプリ内課金APIの使用を許可する |
位置情報 | ウェブアプリに位置情報機能の使用を許可する |
ストレージ | ウェブアプリに外部ストレージに対する読み取り/書き込みを許可する |
ユーザーを保護するため、Amazonでは、アプリ内課金(IAP)を使用するまたは認証を必要とするウェブアプリについては、SSLを使用して提供することを求めています。詳細については、ウェブアプリを保護する方法を参照してください。
パッケージウェブアプリのテスト
Amazon Web App Testerがアップグレードされ、パッケージウェブアプリをテストできるようになりました。Web App Testerの使用経験が少ない場合は、ブログ投稿Getting the most out of the Web App Tester(英語のみ)を参照してください。このブログ投稿には、Remote Development Toolsを有効にして使用する方法やその他ヒントとコツなど、Web App Testerを使用して申請前にウェブアプリをテストする方法が記載されています。
ホストウェブアプリのURLを入力する方法以外に、ウェブアプリの圧縮ファイルをデバイスに読み込み、Web App Testerで確認およびデバッグできるようになりました。Android File Transferツールを使用して、テストするウェブアプリの圧縮ファイルをデバイスのルートにある/amazonwebapps
フォルダにコピーします。
これでアプリのパッケージファイルがWeb App Testerに表示されるようになり、[Extract] をクリックして通常どおりにアプリを使用できます。または、パッケージ化されたzipファイルを指すURLを入力し、上記の手順を実行します。
AmazonアプリストアへのHTML5パッケージウェブアプリの申請
- Amazonアカウントにログインします。
- 新規ウェブアプリの申請ページに移動します。
- ホストウェブアプリとパッケージウェブアプリのどちらを申請するかを選択します(この場合は後者)。
- [アプリファイルをアップロード] 画面で、ウェブアプリファイル(HTML、JavaScript、CSS、コンテンツファイル/リソース)をzipファイルとしてアップロードします。
- 残りのアプリ申請画面で、パッケージウェブアプリに関する詳細情報を入力します。
- [確認と申請] 画面で、[アプリを申請] をクリックします。
Last updated: 2023年10月2日