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手順5: アップロードしたカタログにエラーがないか検証する

手順5: アップロードしたカタログにエラーがないか検証する

カタログファイルをアップロードした後は、Amazonからカタログバケットに1時間ごとの頻度でレポートが配信されます。レポートには、過去1時間に処理されたビデオアイテムの詳細が含まれます。これらのレポートを確認して、カタログにエラーがないことを確認します。エラーがある場合は、統合レポートに含まれているメッセージの内容を確認して、カタログファイルのトラブルシューティングを行う必要があります。

カタログ統合レポートの取得とその内容

Amazon Simple Storage Service(S3)バケットにカタログデータをアップロードしてAmazonカタログと統合すると、カタログ統合システムによるカタログの処理が開始され、1時間ごとに統合レポートが生成されます。これらのレポートには、過去1時間に処理されたビデオアイテムの数と、ビデオアイテムで見つかった問題の詳細が含まれています。

統合レポートの取得

統合レポートは、アップロードしたカタログファイルと同じS3バケットに格納されるHTMLファイルです。新しいレポートが作成されたことを通知するEメールを受信するかどうかを選択できます。この通知には、レポートの概要と、レポート全体をダウンロードするためのコマンドが記載されています。

統合ステータスの通知Eメールを受け取る方法

統合レポートの概要をEメールで受け取るには、Amazonの担当者にカタログの配信リストへの登録を依頼します。統合システムは成功と失敗のそれぞれのEメールを送信します。両方のタイプのEメールを受信する場合は、両方のリストへの登録を依頼してください。過去1時間にビデオアイテムが処理された場合、1時間ごとにレポートが生成されます。

Eメール内の情報を活用する方法

受け取ったEメールには、過去1時間に処理されたビデオアイテムのステータスが示されています。ビデオアイテムの処理中に発生したエラーを確認するには、レポート全体を参照してください。Eメールには、レポート全体を取得するためのアマゾンウェブサービス(AWS)コマンドが記載されています。

AWSコマンドを使用してレポートを取得するには、まずアマゾンウェブサービスのコマンドラインインターフェイス(CLI)ツールをインストールする必要があります。インストール後、通常のコマンドウィンドウまたはターミナルウィンドウでAWSコマンドを使用できます。この方法により、開発者のカタログ情報が確実に保護されます。このコマンドを使用してレポートを取得できるのは、開発者のS3バケットへのアクセス権限を持つユーザーのみに制限されるためです。

以下に、レポートを取得するAWSコマンドの例を示します。Eメールからコマンドの行をコピーして、コマンドウィンドウまたはターミナルウィンドウに貼り付けます。

aws s3api get-object --bucket cdf-test --key reports/12_17_2024/report-1734398489665-20241217012129.html --version-id FciuqMvVh2oWFv726L6Ytf8ECLbO6Kj0 report.html

コマンドが正常に実行されると、現在のフォルダにレポートがダウンロードされます。ダウンロードされるファイルの名前はreport.htmlです。コマンドの動作の詳細については、AWS CLIコマンドリファレンスのget-objectのページ(英語のみ)を参照してください。

統合レポート

統合レポートは次の3つのセクションに分かれています。

概要

次の画像は、統合レポートの概要セクションの例を示しています。

<b>[Errors]</b>、<b>[Warnings]</b>、<b>[Suggestions]</b> の数が表示されます。また、<b>[Total]</b>、<b>[Added]</b>、<b>[Deleted]</b>、<b>[Skipped]</b>、<b>[Updated]</b>、<b>[Unchanged]</b> の数も表示されます。
統合レポートの概要セクションの例

概要には以下の情報が含まれます。

  • 統合の試行ごとに付与される一意のID
  • 統合の試行が行われた日時
  • 処理されたビデオアイテムの数(合計、追加、削除、スキップ、更新、未変更の数)
  • 処理されたアイテムに関するエラー、警告、推奨事項のメッセージの数

エラー、警告、推奨事項

このセクションでは、問題を修正するために必要な情報を確認できます。レポートの情報を表示するには、各セクションを展開します。次の画像は、3つのメッセージセクションと、折りたたまれた状態の [Details] ボタンを示しています。

<b>[Errors]</b>、<b>[Warnings]</b>、<b>[Suggestions]</b> の各セクションがあり、それぞれには展開可能な <b>[Details]</b> セクションが含まれています。

[Details] ボタンをクリックすると、展開可能なセクションが開き、個々のメッセージの一覧が表示されます。各メッセージの末尾にある数字は、該当するエントリの数です。詳細セクションの展開後、メッセージの横にあるプラス記号をクリックすると、そのメッセージの原因となった作品のIDが表示されます。場合によっては、詳細を含む追加メッセージが表示されることもあります。次の画像は、エラーの詳細を拡張した例を示しています。

表示されているエラーは「Id attribute has invalid type」です。エラーが展開され、この問題が発生した個々のアイテムが表示されています。
エラーを展開して詳細を表示した例

カウント

レポートの最後のセクションでは、統合の結果としてカタログに加えられた変更の詳細を確認できます。各カテゴリーの [Details] ボタンをクリックすると、それぞれに該当する作品のIDが表示されます。次の画像は、レポートのカウントセクションを示しています。

<b>[Added]</b>、<b>[Deleted]</b>、<b>[Skipped]</b>、<b>[Updated]</b>、<b>[Unchanged]</b> の各セクションがあります。1つ以上のアイテムを含むセクションには、展開可能な <b>[Details]</b> ボタンが表示されます。

想定される変更のリストを用意しておくと、それを各セクションのリストと比較して最終検証を行うことができます。スキップ数は、エラーまたは警告が原因で統合から除外されたビデオアイテムの数を示します。統合に成功した場合は、合計、追加、削除、更新、未変更の数が、想定される結果と一致するはずです。

統合レポートに基づくアクション

次に実行する必要のある作業は、統合レポートに記録されたエラーによって異なります。

  • エラーがない場合: 合計、追加、削除、更新、未変更の数が想定したとおりであれば、必要な作業はありません。ただし、警告や推奨事項がある場合は対処を検討してください。各メッセージの説明と対処法については、カタログ統合レポートのメッセージを参照してください。

  • エラーがある場合: エラーセクションの各エントリの説明と対処法については、カタログ統合レポートのメッセージを参照してください。必要な作業やその方法がわからない場合は、Amazonの担当者にお問い合わせください。

カタログ概要レポート

カタログ概要レポートは、Amazonにおけるカタログの現在のステータスをまとめたものです。これは包括的に集約されたビューで、すべてのカタログアイテム、未解決のエラーと警告、最適化のための推奨事項が含まれています。このレポートは、すべての問題を発生時期に関係なく1か所に表示するため、カタログメンテナンスのための一元的な情報源として役立ちます。このレポートを使用すると、カタログの健全性を効率的に管理して改善できます。レポートは毎日生成され、開発者のS3バケットに/reports/<日付>/catalog-summary-<日時>.htmlとして保存されます。

次の画像は、カタログ概要レポートの例を示しています。

<b>[Errors]</b>、<b>[Warnings]</b>、<b>[Suggestions]</b>、<b>[Catalog Items]</b> の各セクションあり、それぞれには拡張可能な <b>[Details]</b> セクションが含まれています。

統合レポートに関するよくある質問(FAQ)

統合レポートに関するよくある質問(FAQ)を以下に示します。

Q: アップロードしたカタログファイルがシステムに統合されたかどうかは、どうすればわかりますか?
統合結果を受け取るEメールにオプトインできます。Amazonの担当者に連絡して、Eメール配信リストへの登録を依頼してください。
Q: カタログ統合でエラーが発生しました。どうすればよいですか?
統合レポートで具体的なエラーを確認してください。統合レポートのドキュメントには、各エラーの説明とフォローアップの指示が記載されています。詳細については、カタログ統合レポートのメッセージを参照してください。

次のステップ

次の 手順6: 定期的にカタログをアップデートするに進んでください。


Last updated: 2025年2月4日