Alexa Conversations用のダイアログの作成
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Alexa Conversationsスキルを作成する場合の最初のステップは、Alexaとユーザーとの間のサンプル会話を1つ以上作成することです。このサンプル会話はダイアログと呼ばれます。ダイアログは、スキルの開始から終了までの間にAlexaとユーザーとの間で発生すると考えられる会話の例です。
ダイアログはシンプルなテキストで記述し、ダイアログ内でユーザーの発話セット、Alexaの応答、API呼び出しを示す部分を「マークアップ」します。マークアップされたダイアログは、アノテーション付きダイアログと呼ばれます。
ダイアログの作成とアノテーション付けは、すべて開発者コンソールで行います。
Alexa Conversationsを使用して開発を開始するには、ペットマッチのスキル開発チュートリアルの手順を実行する、ピザ注文リファレンススキルのコードをダウンロードする、Alexa Conversationsのスキル設定とバックエンドスキルコードを含むAlexa-hostedサンプルスキルテンプレートを使用する、といった方法があります。
ダイアログを作成する
ダイアログは開発者コンソールで、ユーザーの発話とAlexaの発話をターンごとに入力して作成します。ピザ注文スキルのダイアログの例を以下に示します。
ユーザー: ピザのデリバリーを注文したいのですが。
Alexa: わかりました。どのサイズのピザにしますか?
ユーザー: Lサイズ。
Alexa: トッピングはどうしますか?
ユーザー: ピーマンとオリーブ。
Alexa: ほかにご注文はありますか?
ユーザー: いいえ。
Alexa: わかりました。25分ほどでピザが配達されます。
発話を作成する場合、句読点(「、
」や「。
」など)の打ち方によって、Alexa Conversationsによる文の解釈が変わる可能性があります。句読点は文法的に正しく使用してください。
Alexa応答ターンでは、ダイアログの最終ターンでセッションを終了する場合や、後続のターンが質問を含むAlexa応答ターンである場合以外はすべて、ユーザーに質問する必要があります。
スキルで発生する基本的な会話を網羅するため、必要なダイアログをできるだけ多く作成します。ピザ注文スキルであれば、スキルがユーザーに本日のおすすめメニューを提案するダイアログや、ユーザーが複数のピザを注文するダイアログなども考えられます。
ダイアログを作成するには
- 開発者コンソールにログインし、Alexa Conversationsスキルに移動します。
- 左側のペインでAlexa Conversationsを展開し、ダイアログをクリックします。
左側のペインにAlexa Conversationsが表示されない場合、スキルは必要なインターフェースをサポートするように設定されていません。必要なインターフェースを追加するには、空のスキルテンプレートから作成するを参照してください。 - ダイアログを追加をクリックします。
- ダイアログの名前を入力します。
- USER:の行をクリックし、ユーザーが話しかける内容を入力します。
ピザ配達スキルの場合は、たとえば「ピザのデリバリーを注文して」
などと入力します。 - ALEXA:の行をクリックし、Alexaの応答を入力します。
ピザ配達スキルの場合なら、「わかりました。どのサイズのピザにしますか?」
などと入力します。 - ユーザーとAlexaの発話を追加するには、それぞれユーザーの発話とAlexaの発話をクリックします。
すべてのユーザーの発話の後には、Alexaの発話を1つ設定する必要があります。ヒント: ユーザーの発話とAlexaの応答を並べ替えるには、その発話をクリックしてドラッグします。 - ヘッダーバーの保存をクリックします。
- Alexa Conversationsでのダイアログオーサリングのベストプラクティスで推奨されている順序に従って、次の手順でダイアログにアノテーションを付けます。
- スロットタイプを選択する – ユーザーの行で、発話内の変数を表す単語をカーソルで選択してハイライトします。このような変数それぞれにスロットタイプを割り当てます。このスロットタイプによって、Alexaがデータを処理する方法が決まります。スロットタイプの詳細については、Alexa Conversationsでのスロットタイプの使用を参照してください。
- API定義を作成する – Invoke APIsタイプのダイアログアクトを持つ発話セットを作成する場合は、ユーザー発話セットを、そのユーザー発話によってトリガーされるAPIに関連付ける必要があります。APIの引数と戻り値の型を指定するために、API定義を作成します。API定義の詳細については、Alexa Conversations用のAPIの定義を参照してください。
- ユーザー入力にアノテーションを付ける – ユーザー行をクリックし、右側に表示されるユーザー入力パネルで、発話セットを選択して発話を追加するか、新しい発話セットを作成します。発話セットの詳細については、Alexa Conversations用の発話セットの追加を参照してください。
- 応答にアノテーションを付ける – Alexa行をクリックします。右側に表示されるAlexa応答パネルで、応答の目的を表すダイアログアクトを選択し、(必要に応じて)APIと引数を関連付けて、応答を選択または作成します。応答には、Alexaがユーザーに話しかけるオーディオプロンプトが少なくとも1つ必要です。応答作成の詳細については、Alexa Conversations用のAlexaからの応答の定義を参照してください。
- ダイアログごとに3~9の手順を繰り返します。
ダイアログを複製する
既存のダイアログを少しだけ変えたバリエーションを作成する場合は、ダイアログを複製できます。複製したダイアログは次のようになります。
- ユーザーの発話とAlexaの発話がそのまま複製されます。
- 複製元と同じAlexa Conversationsコンポーネント(スロット、発話セット、応答、API定義)を参照します。
- ダイアログのアノテーション(リクエストするAPI引数など)が複製されます。
ダイアログを複製するには
- 開発者コンソールにログインし、Alexa Conversationsスキルに移動します。
- 左側のペインでAlexa Conversationsを展開し、ダイアログをクリックします。
- 複製するダイアログのアクション欄で複製をクリックします。
- 名前を入力するか、デフォルトの複製名をそのまま使用して、保存をクリックします。
- ダイアログの一覧の中から複製したダイアログを見つけ、編集をクリックして必要な変更を加えます。
関連トピック
- Alexa Conversationsを使用したデザイン
- Alexa Conversationsについて
- Alexa Conversationsを使用してスキルを作成する手順
- Alexa Conversationsを使用した開発の概要
最終更新日: 2022 年 01 月 14 日