Alexa Smart Propertiesコンソールで分析を表示する
Alexa Smart Propertiesマネジメントコンソールでは、導入されているデバイスおよび施設用スキルに関して集計された施設データの分析を確認することができます。データを表示するには、コンソールを開き、Analyticsページに移動します。このページでは、AWS QuickSightを使用して、利用可能なデータがある直近30日分のデフォルトのデータビジュアライゼーションが表示されます。
Alexa Smart PropertiesマネジメントコンソールのAnalyticsセクションには、以下のタブがあります。
- Dashboard - デバイスとダイアログの概要が表示されます。
- Domain Data - ダイアログの内訳が一般的なダイアログカテゴリーに分けて表示されます。
- Unit Activity - 組織のユニット階層内での各ユニットのアクティブなデバイスとダイアログの内訳が表示されます。
- Property Skill Data - Alexa Smart Propertiesのすべてのデバイスで有効になっているすべての施設用非公開スキルについて、スキルとインテントごとのダイアログ数の集計データが表示されます。
- Communications - 音声やタッチでのエンゲージメントアクションなど、コミュニケーション機能によるユーザーエンゲージメントの内訳が表示されます。
- Proactive Campaigns - Alexa Smart Propertiesの施設全体でのアクティブなすべてのプロアクティブキャンペーンの内訳が表示されます。
- Defects - ユーザーが行ったリクエストのうち、Alexaで処理できなかったり、Alexaが正しく応答しなかったりしたリクエストに関する情報が表示されます。
Dashboardタブ
Dashboardタブのデフォルトのビジュアライゼーションは以下のとおりです。
- Devices - Total and Percent Active - 使用しているアカウントでルームに関連付けられている一意のデバイスの総数と、アクティブなデバイスの割合を示す、ゲージグラフ。アクティブなデバイスとは、選択した期間に1回以上のダイアログがあるデバイスです。ダイアログとは、ユーザーが質問し、Alexaが回答するやり取りが複数回行われる対話です。デフォルトの期間は30日です。
- Active Devices per Day - アクティブなデバイスの数を日単位で示す、アクティブなデバイスのトレンドグラフ。グラフィックを選択すると、データの期間の粒度を日単位から週単位に、またはその逆に変更できます。
- Top 10 Domains by Number of Dialogs - ダイアログのカテゴリーまたはドメインの上位10件が、デバイスユーザーからのダイアログの回数順に表示されます。
- Top 10 Skills by Number of Dialogs - スキルの上位10件が、デバイスユーザーからのダイアログの回数順に表示されます。
- Dialogs per Day - ユーザーが所有するスキルのダイアログの分布が、インテント順に表示されます。
- Number of Dialogs for Property Skills by Intent - 対象期間のダイアログの数を日単位または週単位で示す、ダイアログのトレンドグラフ。グラフィックを選択すると、データの期間の粒度を日単位から週単位に、またはその逆に変更できます。
表示される施設のデータは、ユーザーのロールによって決まります。たとえば、組織管理者には、管理しているすべての施設のデータがデフォルトで表示されます。また、分析のビジュアライゼーションで、施設のフィルターを選択して表示する施設を選択すると、個々の施設のデータを表示できます。ユニット管理者の場合は、管理対象の施設のデータが表示されます。
特定の期間について十分な集計データがない場合、その期間の分析はコンソールに表示されません。この場合は、より長い期間を選択すると集計データを表示できます。たとえば、期間が1日の場合は、1週間に変更できます。
Domain Dataタブ
Domain Dataタブには、ダイアログの内訳が一般的なダイアログカテゴリーに分けて表示されます。
一般的なダイアログカテゴリーの定義は以下のとおりです。
- Aggregated - 下記のドメインのうち、対象期間にそのドメインとのエンゲージメントを持ったデバイスが10台未満のドメインから、すべてのダイアログとアクティブなデバイスが集計されます。
- Audio - 音楽鑑賞やその他のオーディオエクスペリエンス(オーディオブックの再生など)に関連するダイアログ。例:「アレクサ、カントリーミュージックをかけて」
- Auto - コネクテッドカーエクスペリエンスに関連するダイアログ。例:「アレクサ、エンジンをかけて」
- Communications - 通話に関連するダイアログ。例:「アレクサ、フロントに電話して」、「アレクサ、呼びかけて」
- Games - ゲーム・トリビアのエクスペリエンスに関連するダイアログ。例:「アレクサ、じゃんけんしよう」
- Health - 健康情報やヘルス・フィットネスのスキルに関連するダイアログ。例:「アレクサ、日焼けを治すには?」
- Home Productivity - タイマーのセットやリマインダーの追加など、日常的なタスクに関連するダイアログ。例:「アレクサ、明日のディナーの予約のリマインダーを追加して」、「アレクサ、天気を教えて」
- Kids - 子ども向けのエクスペリエンスに関連するダイアログ。例:「アレクサ、サンタクロースに電話して」
- Kitchen - キッチン、ライフスタイル、フード・ドリンクのスキルに関連するダイアログ。例:「アレクサ、鶏肉の開き方を教えて」
- Information - 一般的な知識に関連するダイアログ。例:「アレクサ、ヘルプ」、「アレクサ、プレーオフはいつ?」、「アレクサ、近くのガソリンスタンドはどこ?」
- Language Services - 翻訳に関連するダイアログ。例:「アレクサ、スペイン語で『こんにちは』は?」
- News - 最新のニュースやイベントに関連するダイアログ。例:「アレクサ、ニュースを教えて」
- Other - ここに記載されているほかのどのカテゴリーやドメインにも分類できないダイアログ。例:「アレクサ、Bluetoothでスマホと接続して」、 「アレクサ、止めて」
- Personality - ジョークやAlexaとのおしゃべりに関連するダイアログ。例:「アレクサ、ジョークを言って」
- Personal Mobility - 交通や経路案内に関連するダイアログ。例:「アレクサ、空港までの行き方を教えて」
- Shopping - ショッピングに関連するダイアログ。例:「アレクサ、Groceriesで買い物リストに牛乳を追加して」
- Smart Home - スマートデバイスの制御に関連するダイアログ。例:「アレクサ、部屋の電気を付けて」
- Social - ソーシャルスキルとソーシャルエクスペリエンスに関連するダイアログ。例:「アレクサ、私は何歳?」
- Video - 映画・TVのスキルを含む、ビデオの視聴に関連するダイアログ。例:「アレクサ、ネコの動画を再生して」
Unit Activityタブ
Unit Activityタブには、組織のユニット階層内での各ユニットのアクティブなデバイスとダイアログの内訳が表示されます。このビューでは、特定の日に特定のユニットでAlexaとのエンゲージメントがあったかどうか、あった場合はどの程度あったかを確認できます。このデータをそのユニットに関する独自のデータと組み合わせて使用することで、インサイトを収集することができます。
Alexa Smart Propertiesのユニットは、ルーム(ユニットの最下位レベル)が複数の親ユニットの子となるツリー構造になっています。デバイスは組織のどのレベルにも関連付けることができます。このタブには、階層の最深レベルまでのすべてのユニットと、そのユニットに関連付けられているデバイスのアクティビティが表示されます。ダッシュボードでは、画面上部にあるLevelフィルターに階層の最深レベル(Level 3など)が表示されます。
Unit Activityテーブルの列の定義は以下のとおりです。
- Date - Alexaデバイスがモニタリングされている日付。
- Property Name(Level 1) - Alexaデバイスが設置されている施設の名前。
- Unit Name(Level 2またはLevel 3) - Alexaデバイスが設置されているユニットの名前。
- Number of Devices - 設置されているAlexaデバイスの総数。
- Number of Active Devices - アクティブなAlexaデバイスの総数。
- Number of Dialogs - 当日にユーザーとデバイスがやり取りしたダイアログの総数。
Communicationsタブ
Communicationsタブには、音声やタッチでのエンゲージメントアクションなど、コミュニケーション機能によるユーザーエンゲージメントの内訳が表示されます。
Communicationsタブのデフォルトのビジュアライゼーションは以下のとおりです。
- Devices - Total and Percent Active - 使用しているアカウントでルームに関連付けられている一意のデバイスの総数と、アクティブなデバイスの割合を示す、ゲージグラフ。アクティブなデバイスとは、選択した期間に1回以上のダイアログまたはコミュニケーションのやり取りがあるデバイスです。ダイアログとは、ユーザーが質問し、Alexaが回答するやり取りが複数回行われる対話です。デフォルトの期間は30日です。
- Active Devices per Day - アクティブなデバイスの数を日単位で示す、アクティブなデバイスのトレンドグラフ。グラフィックを選択すると、期間の粒度を日単位から週単位に、またはその逆に変更できます。
- All Actions Breakdown - 施設内のデバイスで行われたコミュニケーションエンゲージメントの構成を、音声による通話、ビデオ通話、音声による呼びかけ、ビデオによる呼びかけなど、さまざまなエンゲージメントのタイプに分けて示す円グラフ。表示されるアクションは、サブスクリプションで有効になっている機能によって異なります。この円グラフの特定の種類のアクションをクリックして選択すると、タブ内のほかのグラフの表示が更新され、そのアクションタイプのメトリクスのみが表示されます。エクスペリエンスのタイプやコールプロバイダーでフィルタリングすると、このグラフの内容が更新されます。
- All - Actions Count - 施設内のデバイスで行われた着信、発信、コミュニケーションアクションの総数を日単位で示す、折れ線グラフと表ビュー。グループ通話やグループ呼びかけの場合、発信アクションは1件として表示されますが、着信アクションは施設内の通話または呼びかけの参加者ごとにカウントされ、複数件として表示されます。施設外のデバイスまたは番号への通話は、発信アクションにのみカウントされます。施設外から施設内のデバイスへの通話は、着信アクションにのみカウントされます。エクスペリエンスのタイプやコールプロバイダーでフィルタリングすると、グラフと表の内容が更新されます。
- All - Actions Duration (minutes) - 施設内のデバイスで行われた着信、発信、コミュニケーションの合計時間(分)を日単位で示す、折れ線グラフと表ビュー。グループ通話やグループ呼びかけの場合、発信アクションの時間には通話または呼びかけの経過時間が1回のみ加算されますが、着信アクションの時間には参加者ごとに複数回加算されます。施設外のデバイスまたは番号への通話は、発信アクションの時間にのみカウントされます。施設外から施設内のデバイスへの通話は、着信アクションの時間にのみカウントされます。エクスペリエンスのタイプやコールプロバイダーでフィルタリングすると、このグラフの内容が更新されます。
Proactive Campaignsタブ
Proactive Campaignsタブには、デフォルトで以下のビジュアライゼーションがあります。
- Active Campaigns - 選択した施設で対象期間にアクティブになっているキャンペーンの数。
- Targeted Devices - キャンペーンが表示されているデバイスの台数。
- Active Campaigns per Day - アクティブなキャンペーンを日別で示す折れ線グラフ。
- Targeted Devices per Day - キャンペーンが表示されているデバイスの台数を日別で示す折れ線グラフ。
- Taps - プロアクティブキャンペーンの表示中に、ユーザーがそのキャンペーンをタップした回数。
- Displayed - 画面にキャンペーンが表示された回数。
- Taps per Day - タップの回数を日別で示す折れ線グラフ。
- Displayed per Day - 画面にキャンペーンが表示された回数を日別で示す折れ線グラフ。
Defectsタブ
以下の場合、リクエストは欠陥ありとして分類されます。
- ユーザーがAlexaにリクエストしたが、Alexaが「申し訳ありませんが、できません。ほかのことをお試しください」のようなメッセージで応答した場合。
- Alexaがリクエストに応答したが、ユーザーが「アレクサ、止めて」と言った場合、またはユーザーがAlexaからの質問に答えなかった場合。
ハード欠陥とは、Alexaがエラーメッセージで応答したリクエストです。ソフト欠陥とは、Alexaはリクエストに応答したものの、ユーザーが停止を命じたり、質問に答えなかったりした状況を指します。Defectsタブには、スマートホーム、コミュニケーション、スキルの各ドメインに対して行われたリクエストの欠陥に関する情報が以下の視覚要素で表示されます。
- Defect Counts - By Day - 選択されたドメインでハード欠陥およびソフト欠陥となったリクエスト(発話)の数を、リクエスト(発話)の合計数および欠陥率と共に日単位で示します。
- Top Soft Defects - ユーザーが行ったリクエストのうち、ソフト欠陥として分類された上位のリクエストのサンプル。
- Top Hard Defects - ユーザーが行ったリクエストのうち、ハード欠陥として分類された上位のリクエストのサンプル。
関連トピック
- Alexa Smart Propertiesについて
- Alexa Smart Propertiesのロールを管理する
- 施設とルームを管理する
- Alexa Smart Propertiesデバイスの購入とセットアップ
- Alexa Smart Propertiesのスキルを管理する
- Alexa Smart Propertiesのネットワーク要件とベストプラクティス
- 分析API
最終更新日: 2024 年 06 月 19 日