スマートホームのThreadサポートとは

スマートホームのThreadサポートとは

Thread接続プロトコルを使用して、スマートホームデバイスをAlexaに接続できます。Threadは、セキュリティ、信頼性、スケーラビリティを重視して設計されたIPv6ワイヤレスメッシュネットワークテクノロジーです。低消費電力技術を採用しているため、バッテリー式スマートホームデバイスの駆動時間を延ばすことができます。IPベースでオープンスタンダードのメッシュネットワークによってネットワークカバレッジが広がり、1つのスマートホームデバイスがオフラインになっても他のスマートホームデバイスは動作し続けます。Threadの詳細については、Thread Groupのサイトを参照してください。

Thread対応のAmazon Echoデバイスは、Threadネットワークをプロビジョニングして保護するボーダールーターとして機能します。ユーザーが許可した場合、スマートホームスキルは最適なワイヤレスパーソナルエリアネットワーク（PAN）を選択し、Matter over Thread（MoT）デバイスをシームレスに接続できます。ユーザーは、スキルを有効にする際にユーザーのネットワーク認証情報をAlexaやスキルと共有でき、ネットワークにデバイスを追加するたびにネットワーク認証情報を手動で入力する手順を省略できます。

互換性のあるAmazon Echo/eeroデバイス

Thread対応のAmazon Echo/eeroデバイスにはThreadボーダールーターが搭載されており、Thread Groupが定義するThreadバージョン1.3がサポートされます。Threadプロトコルの詳細については、Threadの仕様を参照してください。

以下のAmazon Echo/eeroデバイスには、Threadボーダールーターが搭載されています。

Threadネットワーク認証情報への権限の追加

スマートホームスキルで認証情報ロッカーREST APIを使用して、ユーザーのThreadネットワーク認証情報を取得したり、Matterデバイスのセットアップ用に新しいユーザーThreadネットワークを作成したりできます。取得した認証情報を使用して、ユーザーのワイヤレスPANにMatterデバイスをコミッション（登録）できます。

このAPIを使用するには、ユーザーの同意の下、Threadネットワーク認証情報のスキル権限を追加する必要があります。Alexa開発者コンソールでこの権限を有効にするには、次の手順を実行します。

開発者コンソールでThreadネットワーク認証情報の読み取り権限を追加するには

  1. Alexa開発者コンソールにサインインします。
  2. スキルタブのスキル名から、目的のスキルを探します。
  3. そのスキルの行で、アクションのドロップダウンメニューから編集を選択します。
  4. 左側のペインでアクセス権限をクリックします。
  5. Threadネットワーク認証情報の読み取り/書き込み権限を有効にするには、Access network credentialsをオンにします。

Alexa Skills Kitコマンドラインインターフェースを使用してスキルマニフェストを更新することもできます。Threadネットワークのアクセス権限を有効にするには、スキルマニフェストのpermissionsフィールドにcredential_locker:thread_networks:readwriteを追加します。

マニフェストファイルを保存したら、Alexa Skills Kitコマンドラインインターフェースを使用して、変更したマニフェストをデプロイします。

Works with Alexa認定バッジを取得する

Works with Alexa（WWA）認定は、製品にAlexaとの高度な互換性があることを認定するプログラムです。この認定を受けることで、使いやすいスマートホームエクスペリエンスを確実にユーザーに提供できるようになります。WWA認定プログラムの詳細については、Works with Alexa認定の概要を参照してください。

Thread対応デバイスをEchoで十分にテストしたら、WWA認定を申請できます。WWA認定のためにThreadデバイスを登録する場合は、デバイスがAlexaに接続するために使用する通信プロトコルとしてThreadを選択してください。

また、MoTデバイスがMatterのWWA要件を満たしていることも確認してください。詳細については、Works with Alexa認定の申請を参照してください。

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最終更新日: 2025 年 03 月 07 日